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2024/11/22 04:10 |
遥かなる桃源郷を求めて…。
久々に『十二国記』以外の小説についてのトークを。

ただ今ずっぱまり中なのが井上裕美子先生による『桃花源奇譚』。中国ファンタジーです。時代は宋…だったかな。
まだ『開封暗夜陣』しか読んでいないけれど(しかもまだ途中…)、今の時点で既にハマってしまいました。

漢文で習った人も多いのではないでしょうか――陶淵明の『桃花源記』。それに纏わる物語です。
桃花源の民の末裔と言われている少女・陶宝春、天子様の血を引く公子・白戴星、そしてわざと科挙に落ちた若き秀才・包希仁。この三人の珍道中。まだ途中までしか読んでいないから、今後仲間が増えるかもしれないけれど。

読みながら自然と顔がニヤけています。だって、戴星と希仁との妓楼でのやりとり――ニヤけないでいられようか!?そういう色町での遊びに慣れているんですってよこのお二方!!もうとんでもない!!一体いくつだよ。え、まだ10代!?なんかいろいろと凄いよ!!
って感じで興奮するような読者はひょっとしたら私だけかもなぁーと思いながら楽しませていただいております。そして、そんな女の扱いにはある程度慣れている筈の戴星が、宝春(彼女のようなタイプの女性は実は戴星にとっては初めてらしい / 笑)にはちょっとばかしたじろいでいるというシーンでは、思わず想像してまたニヤけてしまう。あぁ~誰か私の笑いを止めてくれぇ~。
今のところ一番好きなキャラは希仁。なんかね、某ゲームの荒法師殿を思い起こさせるのですよ彼は。ネオロマンス男です。希仁が荒法師なら、戴星は同じゲームに登場するあの人か。判官様か。まぁ、戴星の方が利発だけれど、性格は似ているな。宝春は、『後宮小説』の銀河っぽいなぁーと思いました。…ちょっと違うかな。銀河の方がまだ度胸が据わっているかな。
他にも、殷玉堂が結構好きかも。暗殺稼業を営んでいる方ですが、結構人情があるような。ぶっきらぼうで、厭世的で、冷酷だけれど、宝春のことをちょっと案じたり。まぁ、まだ全貌は明らかになっていませんからこれ以上のことは分からないけれど。

もっと宝春と戴星と希仁のやりとりに楽しませてほしいなぁーと思いながら、また続きを読みたいと思います。
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2006/12/14 23:46 | Comments(0) | TrackBack() | その他(小説)

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