○平敦盛
八葉の一人で、天の玄武。五行属性は水。平家の公達で、清盛の甥。ヒノエの幼馴染。笛をこよなく愛する。実は一度死んだ身で、怨霊として復活させられていた。18歳。
通称・硝子の貴公子(私が勝手にそう呼んでいるだけ)――。
消極的な性格の男の人って、あんまり好きじゃありません。特に…1に登場した永泉さん。男のくせにナヨナヨしていて好きになれません。母性本能がどーのこーのという話が出る前に、生理的に受け付けられません。でも、この敦盛さんは――
大好きです。
控え目な性格で、常に冷静沈着で、決して笑わず、考え方も結構消極的。主人公が気を遣って話しかけても、自らを卑下して拒絶します。その拒絶っぷりがツボなのです。拒絶されたい…されればされるほど愛は燃え上がるものだから…(ああ、私は病気だともさ)。
いつも深刻そうな顔で物思いに耽っている彼が、時折垣間見せてくれる笑顔――
まさに天使の微笑み。
ああいうのを天使って言うんだなぁーって思いました。弁慶さんやヒノエくんとは違う手法で悩殺されました。
そして、その身に秘めた衝撃の事実――実は彼は人間ではなく、一度死んだ身で怨霊として蘇ったものなのです。その力を解放したとき、彼は恐ろしげな異形のものへと姿を変えます。
華奢で繊細な美少年と、禍々しい異形の獣――あれ!?このギャップって超良くねぇ!?
目の前を歩いていたら拉致したくなります。ええ、きっと拉致しますよ。自信があります。それほど愛らしい。けれどその愛らしさを自覚していないところもまた良いのです。愛い奴じゃ。
この敦盛が、ヒノエと幼馴染というのも面白い。あまりに似ていない二人ですからね。『運命の迷宮』で二人連れ立って出かけているときがあったのですが、「ああ、やっぱり仲良いんやなー」って。ちょっと嬉しかったです。あと、ヒノエが巨大な水車を作ろうとして敦盛がそれに巻き込まれたという幼少期のエピソード。「大ごとだった…」と呟く敦盛。
か、可愛い…!!