ハイ。今日は幼馴染というポジションについて、いろいろ考えたいと思います。『なんて素敵にジャパネスク』を久々に読んで、再びハマってしまったのでその話題で行きます。
皆さんは、幼馴染と聞いて誰を思い出しますか?あ、勿論実在の幼馴染ではなく、まぁいわゆる漫画やら小説やらに登場する幼馴染キャラのことですけれどね。
私が思い出すのは――吉野君、上杉兄弟、将臣くん、クリリン、ギルバート、白中探検部メンバー、次元くらいかな。今思いつく限りでは。
吉野君は、『なんて素敵にジャパネスク』の登場キャラ。お坊さんですね。つまり頭ツルッツル☆です。でもマジで格好良いんですよ!!超美形なお坊さんなんです。どんな女性でも一目でコロリと落ちちゃうほどの美貌の持ち主(私も落ちた)。それでいて性格は冷静沈着で、冷酷。おまけに謎めいたキャラですね。悲しみのあまりさらなる悲劇を引き起こしちゃったという可哀想な人でもあり、どうしても嫌いになれません。っていうかめちゃくちゃ好きです。
幼い頃の思い出が涙を誘いますよね。四季折々の美しい姿を見せる吉野の自然に囲まれて、初恋の姫君と共に無邪気に遊び回っていた幼き日々――あの日々があったからこそ、これから先どのような悲しみにも耐えていける、生きていける――主人公・瑠璃姫との、愛情も友情も越えた魂の領域での強い絆を感じさせられます。
結局、吉野君が生き延びたのかどうかは、物語の中では描かれていません。彼の生死については謎に包まれているのです。けれども瑠璃姫は信じている。彼が生きていることを。そしてやがて彼が再び自分の前に現れることを。私も信じています。
瑠璃姫が高彬と結婚して、幸福な家庭を築いて、子供を生んで、その子供が孫を生んで、年老いて穏やかな生活を送っていたところへ、ある日突然吉野君が現れ、幼き日々を互いに懐かしみ合う――私はそう思っています。それが一番理想的だなーっと。
幼い頃結婚の約束をしたほど仲睦まじかった瑠璃姫と吉野君ですが、二人は結婚するような関係ではないな、と。結婚しなくても既に心は結ばれていて、どれほど遠く離れた場所にいても心は一つ。たとえ相手が他の人と結婚しても、それを悔やんだり憎んだりするのではなく、自分自身のことのように祝福する――そう、二人はソウルメイトなのです。二人にとっての幸せとは、二人が平穏に生きていること以外の何ものでもないんですから。
そういう関係って良いなーって思います。
上杉兄弟――言うまでもなく某野球漫画に登場する双子の兄弟・達也と和也です。漫画は読んだことないのですが、アニメなら少し観ました。面白いですよねー。独特の雰囲気があって。
そして、双子の片割れ・和也の死――最初から死ぬと分かっていたのに、その話はあまりに切なくて悲しい。夢に向かってひたすら突き進み、その夢の実現を目前にして世を去った和也。しかも死因は確か子供を庇っての交通事故だったと思います。あ、そういや幽白でもそうだったな。ただ、幽助と違って、和也は蘇りはしませんでしたが。(和也には霊界探偵は務まらんだろうな)
そして、亡き和也に代わって甲子園出場という夢に挑戦する決意をしたのが、双子の兄・達也。それまであらゆることに無気力で、いかにもB型的な雰囲気を漂わせていた彼ですが、弟の死をキッカケに生き方を大きく変えます。元々、達也は野球が大好きで、高校に入学したときも野球部に入ろうと思っていたのですが、弟・和也に気を遣い、結局野球部入部を断念。しかし実は、野球部のエースである和也以上の資質を持つ天才野球少年だったのです。
皮肉にも、和也の死が達也の才能を開花させることになったんですよね。そして、達也と南を結びつけることにも。
つまり和也がいた所為で達也と南はお互いの気持ちを隠していたわけで、達也も野球ができなかった――と。んだよ和也は要するに邪魔者だったのかよと言われれば頷かざるを得ませんが、その和也自身の同情に値する人物。だって夢実現を目前に死んじゃったんですよ。なんて可哀想な和也…おまけに南を達也にとられちゃうし…。
幼馴染の南ちゃんは、あらゆるジャンルで完璧を誇る才女として描かれていますが、ああいうタイプ、私は嫌いです。だって、「南、怒っちゃうぞ」とか平気で言うんですよ。こっちが怒るわコルァァァッッ!!完璧だからってふざけんじゃねーぞ。完璧なんてのは普通ありえねえからな。っていうか、完璧な人間がモテると思ったら勘違いだぞ。ちょっと駄目な人間の方がモテるのが世の常なんだ。つまり南。幼馴染という立場上、達也を真に理解し打ち解けられるのはお前だけだから、達也はお前を好きになったわけだが、もし幼馴染でなければ選ばれなかった。そうだ、そうに決まっている。
つまり私は南ちゃんが嫌いなわけです。
一番言いたかったのはそれ。
将臣くんは…まぁ、あれですよ。某ネオロマンスゲームの登場キャラ。もう彼については何度も語ったから省きますけど…やっぱ幼馴染というポジションは美味しいな、と改めて実感させられるキャラだったな。
ちなみに、ゲームに登場する男性キャラの中で、一番主人公に相応しいと思うのは彼です。ハイ。
次はクリリン。
クリリンのことか――!!
フリーザに殺されたときは、衝撃的でした。そして興奮した。悟空がスーパーサイヤ人として目覚めたから。(今思うと、あのときが一番強かったと思うよ、彼は)
悟空の親友であり幼馴染であり兄弟弟子でもあるクリリン。一度聞いたら忘れられない強烈な印象を持つ名前だと思います。娘の名前はマロンだし。きっと栗神様を祀る一族の血を引いているんだよ!!(何だ栗神様って)
ウィキペディアを見て驚いた。なんとクリリンの為だけのページが存在するのね。さすが日本が外国に誇れる永遠の名作。国民的ヒーロー。同じ地球人でもヤムチャや天津飯とは比べ物にならないほどの重要なポジション。鼻がないのに、超美人(でもサイボーグ)な奥さんを娶った。恐らく奥さんの尻に敷かれているだろうが幸福な生活を送っているに違いない。
そんな彼です。
ギルバートってのは、『赤毛のアン』のギルバート。『赤毛のアン』は名作中の名作ですね。大好きです。DVDも持っています。あれは一生に一度は観ないといけないと思えるくらい感動する。
幼馴染で主人公の喧嘩相手という美味しすぎるポジション。子供の頃からお互い憎まれ口を叩いて、けれど本当は好き合っていて、でも恥ずかしくてその想いをなかなか口に出せない――そういうタイプの幼馴染としては先駆者ではないかと思います。
アンもギルバートも負けず嫌いで、おまけに優秀。互いに競い合い、結果念願の奨学金をゲット。でもアンは、子供の頃ギルバートに赤い髪をにんじんのようだとからかわれて以来、しぶとく彼を恨んでいます。でもその恨みこそが愛ゆえのものだったとは、さすがの天才アンも気付いていなかったのでした。
アンはそんなんだったけど、ギルバートがアンのこと好きなのは最初からバレバレだったよね。嫌らしいくらいにアンを物陰からじーっと見ていたし、待ち伏せするし。……あれ?ストーカー?(そんなこと言っちゃいけません / 笑)
でも最終的には和解して、結婚してくれたので嬉しかったです。うん、まるで自分のことのように喜べた。『赤毛のアン』って、本当に不思議な作品なんです。まるで自分がアンの友達みたいな感覚になって、アンが成長する度に嬉しくなるんです。
私はこれからも『赤毛のアン』を愛し続けます。ギルバートのことも好きです。ただ、彼の言動は何処となく『耳を○ませば』の聖司くんを彷彿とさせますが――。(勿論彼のことも嫌いではありませんけどね)
白中探険部のメンバーってのは、『白中探険部』っていうゲームの登場キャラね。全員が幼馴染で、強い絆によって結ばれています。メンバーは、熱血少年・タカヒロ(主人公)、アキバ系オタク(笑)・しんちゃん、看護婦を目指すしっかり者の部長・マリア、ブラジル留学を志したサッカー少年・ジョージ、お調子者・スケやん、そしてある病気を抱えた転校生・ユカ――。
中学時代の夏、彼らはユカの身を蝕む不治の病から彼女を救う為、伝説の「泉」を探します。けれどある失敗が、彼らからひと夏の記憶を奪い、ユカの存在を消し去り、全員が町から追い出されることに。
けれどそれから8年後、奇妙なハガキに導かれて故郷・白浜に再び帰り、再会した彼らは、失われた記憶と最後のメンバーを求め、あらゆる謎を解き明かしていきます。蓬莱伝説、八卦、ヤタカラス、そして「泉」の謎――。
手と手を取り合い、共に試練を歩む様には感動しました。やっぱ仲間って良いなーって。同じ過去、同じ苦しみ、同じ喪失を味わった仲だからこそ、互いを真に理解し、励まし合い、支え合える。そういう関係ってとても素晴らしいと思います。
ストーリーは私好みだったな。前に日記でも書いたけど、八卦絡みで。そういう謎解きって好き。
目指せ100%クリア!!――なんですけど、90%代で止まっています。が、頑張ってクリアしなきゃ…。
知らない人が多いんじゃないかな。次元はルパンの幼馴染なんだってよ。しかも妹がいたとか。その妹を人質にされて、ルパンと敵対したこともあったんだって。でもやっぱ幼馴染だからね。倒すことができなかったわけだ。
ルパンと次元の関係も好きだなぁ。お互いを真に理解して信頼しているって感じで。