今日は、アニメ版『ルパン三世』を観ました。
前にも見たお話なんですけどね、ルパンが銭形警部に捕まって刑務所に入れられるという内容でした。
ルパンは、逮捕される際に麻酔銃か何かで撃たれました。もしそれが実弾だったら間違いなく死んでいます。けれどあえて実弾を使わずに、とっつぁんはルパンを捕まえました。
ルパンには、それが屈辱だったんですね。だからこそ、ルパン流の復讐――死刑執行の数分前に脱獄してやろう、と。
ルパンはその為に刑務所の中で一年間大人しくしていたんです。その間とっつぁんは、いつルパンが逃げ出すものかとそわそわそわそわ。次元はルパンを信じて待つものの、さすがに一年も経つと、だんだん心配になってきます。幼馴染ですからね。
それで、とうとう我慢できずにお坊さんに変装して刑務所内に潜入。ルパンと再会するんですが、ルパンは次元の協力を拒み、自分一人の力で脱獄を試みます。
死刑執行20分前。ルパン、逃走。さすがのとっつぁんも、ルパンの行動を読めたものの脱獄を阻止することはできませんでした。っていうか、むしろ脱獄を喜んでいました。とっつぁんは、ルパンをとても可愛がっているからね。
だいぶ前のアニメなんですが、近年の映画でよく見られるようなヒーローとしてのルパンではなく、あくまでも盗賊としてのルパンでした。受けた屈辱はそのまま返すといった感じで、なかなか手厳しい。単に負けず嫌いなわけではなくて、「目には目を、歯には歯を」というハンムラビ法典みたいな考えを持っているわけです。
ただ優しいだけじゃないのね。ルパンの意外な一面を見た気がしました。
結局一年間も投獄されていたので、一年前に隠しておいた財宝を結局失ってしまったわけですけどね。だからといって過ぎたことをいつまでも悔やむようなルパンと次元ではありません。
二人は、自分の運命を賭けることを楽しんで生きているんです。もし死ぬことになっても、それは自分が運命相手の賭け事に負けたからであって、後悔はしない――と。ルパンが、すぐに脱獄せず、一年もの間待ち続けて死刑執行直前に脱走するという賭けに出たのも、その為なんですね。
ところで、この次のお話でいよいよ五右衛門が登場します。この頃はまだ敵です。っていうか、キャラがちょっと違います。今と昔の五右衛門のギャップに、思わず噴出してしまいます。