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2024/05/15 23:19 |
マティア
○マティア
奴隷身分の青年。カシモフの主家に仕える暗殺家。フィエーラの生き別れた兄。

すっ……すすす好きだ――っ!!

マティア兄さん、遂にお出ましだ――っ!!
かつて幸福に満ち溢れていたトラキア族。その未来を担っていた四人の子供達――マティア、ルデト、ティナ、フィエーラ。けれど四人は戦争によって引き裂かれ、怒涛の運命の中で苦しみ、傷つき、それでも戦いを止められない――。
マティアもまた、娼窟に売られた妹フィエーラや敵将の臣となり裏切り者の汚名を着せられた幼馴染ルデト、叛乱軍の象徴として戦場に立つ元婚約者ティナと同じく、数奇な運命に翻弄されて悲劇的な人生を歩みます。奴隷身分に貶められ、暗殺家としての教育を受け、命じられれば容赦なく殺戮を繰り返す。けれど、そのような非情さとは裏腹に、決して揺らぐことのない慈悲深さもあります。縁もゆかりもない少女を守り、血の繋がりのない子を救う――そして、暗殺稼業に手を染めながら、かつて生き別れた最愛の妹フィエーラを想います。リュシアスを暗殺しにやって来たものの、そこで偶然にもサラと出会ったマティアは、以来影からサラを支え続けます(理想の兄ちゃん…v)。ハミルのことも弟のように可愛がりますが、サラとハミルが何となく良い雰囲気になるといてもたってもいられなくなります。そういう妙に人間くさいところが魅力的です。カシモフでさえも、マティアを恐れながらも惹かれていますからね。
『アレクサンドロス伝奇』の主要登場人物の中で、生き延びるのはぶっちゃけアレクスとマティアだけですが、ひょっとしたらこの二人は、例の如く数奇な運命に翻弄されて、何処かで巡り会ったかもしれませんね。王者としての覇道を歩むアレクスと、希望を託されて生きるマティア。
ラストシーンで、もしサラがマティアの手を取っていたら――と思わざるを得ません。まぁ、サラはハミルと共にある運命だったわけですが。あの後マティアが、自分の子ではない二人の子供を連れてどのような道を歩んだのか――いつか『アレクサンドロス伝奇2』でも書いてほしいものです。
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2006/10/02 22:45 | Comments(0) | TrackBack() | その他(小説)

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