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2024/04/29 06:25 |
漢臣も良いキャラしているよね。一人称が「オイラ」だし。
『桃花源奇譚』の3作品目『月色兵陽楼』、やっと読み終わりました。

ぎょくどおぉぉぉ――っ!!

殷玉堂への愛の炎が点火しかけました。危ない危ない、私は希仁さん一筋(?)なのに。

「楽しかったのさ…」ってところで、ハートをずきゅーんとヤラレちゃいました。「暗殺者」という言葉が示す通りの、冷酷残忍で人との接触を好まないという性格の玉堂が、何故戴星と一緒にいると心が浮かれるのかという疑問の答えを自力で見出したときのシーンには、何だか泣けちゃいました。しかもやっと自分の気持ちを素直に認められたそのときに、多数の刺客と対峙することになって、物語始まって以来初めての深手を負わされて…。このまま玉堂が殺されちゃっていたら、マジで泣いていたかもしれません。けれど、既に作中で当然と化している、偶然という名の運命によって導かれ、玉堂は史鳳と再会し、さらに彼女と行動を共にしていた謎の盲目の老女とも出会い、自身もまた戴星や希仁、宝春らと同じ数奇な運命によって翻弄されていることになるのです。
でも運命とは皮肉なもので、漸く戴星が母と思しき人物のすぐ傍まで来たときに、またもや刺客と対峙することになり、史鳳達を乗せた船は出港…さらに宝春が、事故とは言え玉堂によって傷を負わされ、事態はさらに悪化。思わず宝春が老陶のように消え失せてしまうのかと不安になり(主人公だからすぐには死なないとは分かっていても)、あのラストシーンにはかなりドキドキさせられました。
李夫人の前で宝春を傷つけてしまったことで愕然とし、自暴自棄になる玉堂。そんな彼に怒り狂うホニャララさん…(ヤベッ!名前忘れたぁ!!)今後の展開がかなり気になります。女ばかりの船に乗せられた上恨みまで買うことになった玉堂さん、これからどうなることやら。
宝春の容態も気になるところですね。母との再会より宝春の救出を優先した戴星と、宝春を見捨てようとした漢臣との亀裂も気になります。そして何よりも気になるのは、希仁さんと史鳳さんの関係。史鳳さんのことは好きだけど、希仁さんだけは譲りたくない…!!(何だソレ)
ところで、宝春と戴星ってどうなるんでしょ。戴星は宝春に密かに恋しているみたいだし(無自覚)、宝春も戴星のことが凄く気になっているみたいだし(こちらも無自覚)。でも戴星はいずれ皇位を継ぐかもしれないわけで、宝春は宝春でこの世の人間ではないわけで…。

ああ、気になる。
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2007/01/31 15:41 | Comments(0) | TrackBack() | その他(小説)

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