ときどき考えるんです。『遥かなる時空の中で0(ゼロ)』というものを。
いや、そんなものは存在しないんですけどね。最近つい妄想してしまうんです。
例えば、主人公は初代の龍神の神子として選ばれる――と。何しろ初代なので、異世界の人々は勿論のこと主人公自身も、神子が何たるものかを理解していない。そればかりか、八葉でさえ神子を守護するという自らの使命に気付かずにいる――と。
突然訪れた異世界で、何一つ分からず運命に翻弄される主人公。夢に現れる龍神に導かれるまま、都の人々を脅かす「鬼」と対峙することになるものの、どうしても都人と鬼との確執を彼女は理解できずにいる。
ちなみに、私が考えた時代設定は―― 一応、飛鳥時代。八葉の中には、中大兄皇子や中臣鎌足、大海人皇子、有間皇子などがおり、また白龍に選ばれた主人公に対し、黒龍の神子として選ばれたのは、額田王。他にも柿本人麻呂とか武市皇子とかが登場したり。
って駄目じゃん!!
『天上の虹』のまんまじゃん!
中学生の頃、図書館に置いてあったんです。『天上の虹』という漫画が。
途中までしか読んでいないけど、日本史の勉強になるし、内容も凄く面白かった。
えーっと…今回の『遥かなる時空の中で0』の発想は、そこから来ているわけですね。オリジナリティの欠片もない。しかしそれを言うなら、八葉の殆どが史実の人間である遥時3はどうなる…。
もし『遥かなる時空の中で0』がこの設定で行くとすると、やっぱり中大兄皇子は地の青龍かな。関さんに声を担当してほしい。あと、鎌足は地の朱雀。つまり、ここでの中大兄皇子と鎌足の関係は、遥時3の九郎さんと弁慶さんそのまんまというわけ。本当にオリジナリティがない。…あ、でもやっぱ中大兄皇子は八葉に加えない方が良いかな。死んじゃうし。けどなーキャラとしては惜しいよなー。ちなみに大海人皇子は天の朱雀かな。悲劇のプリンス・有間皇子は天地の玄武のどっちか。あ、あえて地が良いかな。八葉に鬼も加えたいから、リズ先生とかぶらないように。八葉の中に、現代人も一人加えたいな。私個人の好みとしては、主人公より一つ年下で優等生で色男なんだけどクールで非社交的な性格(完全に私の好み)。神子とはあまり仲がよろしくない、と。譲とは似ても似つかぬ年下キャラにしなければいけない。しかも、親同士の再婚によって神子と戸籍上姉弟になってしまったという設定。何かと神子に逆らうけれど、本当は神子のことが好きなのだよ――と。
私は一体何をしたいんだろうね。
あと、『遥かなる時空の中でZ(ゼット)』(笑 / ドラゴ○ボールかよ)というものも考えた。
時代は江戸時代末期。維新志士と新撰組らが相争う血生臭いこの時代――江戸を守護する応龍の加護を、再び再び京へと移そうとする活動も密かに行なわれていた。主人公が神子として召喚されたのは、その頃。幕府側につくか、それとも――と葛藤するところから物語は始まります。
八葉は多彩で、維新志士もいるし新撰組もいる。本来は殺し合う立場だけれども、神子を守るという立場、そして「日本」という国を守りたいという願いから、八葉である間は一応敵ではない――けれど、やはり味方でもない。八葉にも様々な葛藤が生まれるわけです。
八葉のメンバーは、やっぱあれでしょ。新撰組からは沖田総司や土方歳三、維新志士からは桂小五郎、高杉晋作など。あえて坂本竜馬は入れません。あと西郷隆盛も、イメージ的に八葉っぽくはないので。やはり新撰組と長州藩士辺りが妥当ではないでしょうか。あとはオリジナルキャラで占めましょうか。将臣くんみたく現代人だけどその時代の人間になりかわってしまったというキャラがいても良いでしょう。あと、先程も挙げた神子の戸籍上の弟というのもアリじゃないですか。
この時代になると、既に鬼の一族は滅びていそうですが…あえて登場させたいですね。八葉として。鬼って、つまり外国人なんですよね。じゃあもうペリーとかグラバーとかで良いや。(何だこの設定は…!!)
ただ幕末のお話になると、もはやネオロマでも何でもないような気がしてしまうのですが。