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2024/11/22 15:06 |
今日こそ真面目に語ろうと思っていたんだけれども。

さんざん悩んだ挙句、『十二国記』のCDドラマ『東の海神 西の滄海』を購入しました。何故悩んでいたかと言うと、既に『東の海神 西の滄海』のアニメ版のDVDが手元にあるから。さすがに同じ作品を二つも買うなんてな――と考えていたのですが、CDドラマとアニメ版じゃキャストは少し違うし(同じ人もいるが)、CDドラマはポスター付きで、おまけに書き下ろし小説『漂舶』も収録されているし。
それにね、

CDドラマには石田さんだけじゃなくて三木さんと関さんもキャストに加わっているから。

そういう理由です。ハイ。

まずは書き下ろし小説『漂舶』を読みました。
朱衡、帷湍、成笙の三人は、相変わらず尚隆と六太に振り回されてばかり。どれほど策を講じても、やっぱり尚隆の方が一枚上手。呆気なく逃げられてしまうことに。そういう捕り物(?)が、玄英宮ではよく見られるんですよね。良いな、雁国は…。
ちなみに私は、三人の家臣の中で朱衡が一番のお気に入り。外見は痩身優男だという彼は、普段は冷静沈着で、礼儀正しく、物腰が柔らかいけれども、実は物凄く短気。でもとても優秀で、最も尚隆のことを理解している。
元州の乱後(乱の記憶が朧げになるほど時間が経った後らしい)、斡由の墓に参る尚隆と六太(王宮から逃亡した直後 / 笑)。尚隆が斡由に対して何やら哀愁のような、自分自身との比較のような、そういう何とも言えない複雑な感情を抱いているのは、アニメ版のオリジナルではなく、ここから来ていたのね――と知ることができました。
六太が更夜を探していること、更夜に会う為黄海へ行きたいと願っているけれどそれが叶わないこと、そして更夜との約束が一応果たされたと六太が考えていること――それらを知れただけでも、この『漂舶』は私にとって、とても満足のいく作品でした。
何故更夜は、尚隆と六太が交わしてくれた約束が叶えられても尚、姿を現さないのか――表向きには、黄海の守護者・犬狼真君としての立場があるから、ということなのでしょうか。けれど本当の理由は、約束が果たされたからといってこの結果に満足してはいけない――ということを伝えたいから、ということなのか…。そこからは、更夜の自己犠牲的な優しさを感じます。ずっと人間の群れに入りたいと希っていた更夜。本当は、尚隆や六太のもとへ飛んで行きたい筈なのに、それをせず黄海で一人ひっそりと(妖魔仲間はいるが…)暮らす。それはある意味、かつて元州の乱の折、尚隆と六太に逆らってしまったことへの贖罪のようにも感じます。あぁ、更夜…。

『漂舶』のあとがきに、小野先生の文章がありました。えーっと、CDドラマを収録するにあたってのレポートみたいなものですかね。それを読んで、思わず興奮した私。

小野主上も声優さんラブでいらっしゃった。

あの方も、男性の声に魅力を感じるそうです。声優さんのことが大好きみたいです。あとがきを読んでいると、その乱心ぶり(Oooops…!!)熱狂ぶりがよく伝わってきました。
――そりゃそうさ。(私が声優さんにハマったのはごく最近のことで、まだまだ声優さんに関する知識も乏しく、名前を知っている声優さん自体も少ないわけなのだが)泰明さんやコジロウや星宿や九郎さんが出演されるのだから、興奮しない筈がない。そしてその人達が目の前で台本を睨んでいるのだから、動揺しない筈がない。
…良いな。そのときの小野先生の気分、味わってみたいな。

さっそくCDドラマの方も聴いてみました。まずは前半。
尚隆さんの声は、アニメ版とは違うからどうかな――と思っていたのですが、とてもピッタリでした。深みがあって、包容力があって、まさに捉えどころのない飄々とした風漢といった感じでしたよ。(そのまんまやんけ)
六太は、アニメ版と同じ山口さんが演じていました。ぅわーい、陣だ乱馬だトンボだ犬夜叉だぁー(え、Lも!?)。
更夜も、アニメ版と同じ石田さん。でも、アニメ版とはだいぶ雰囲気が違いました。感情が欠落…というよりないという感じ。声も幾分か高くて、斡由を様付けで呼んでいたのにも違和感。私はアニメ版の方が好きです。
朱衡は、子安さん。うん、凄く似合っていると思う。私の中では、子安さんと言えば景麒ですが、景麒がもっと人間らしくなってちゃんと相手の気持ちも考えられるようになって器用に行動してくれれば、朱衡みたいな人間になると思います。でも常に憮然としていて他人の気持ちをちっとも理解しない無愛想な景麒も私は好きです。(笑)
帷湍は、関さんでした。関さんは熱血漢なイメージなのですが、帷湍の声としては…ほんの少しだけ違和感。いや、帷湍もある意味熱血漢…熱血漢というよりむしろ血圧が高いオジサンという印象を私は受けているのですが、その声が関さんっていうのは…帷湍、若作りしすぎだ――って気がしてしまう。私の中では、帷湍はオジサンです。尚隆に振り回されてばかりの哀れなオジサン。
成笙は、三木さん。イメージ的には合っていると思いました。思慮深くて、それでいて凄く頑固そうなところがピッタシ。思っていた以上に声が綺麗だなぁーと聞き惚れてしまいました。

――ハイ、以上!CDドラマの感想終わり!!

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2006/10/29 23:52 | Comments(0) | TrackBack() | 十二国記

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