ふと思った。熊野組におままごとをさせたらどうなるか――と。
別に考えたところで何の利益もないことは初めから分かっているが、愛する人達を妄想の餌にすることは楽しい。本当に楽しすぎる。
父――ヒノエ
やっぱり父親は熊野別当・藤原湛増さまでしょう。熊野を支える別当様ですが、家庭では家族を支える大黒柱です。
母――武蔵坊弁慶
ヒノエが父親ならば弁慶が母親。常に笑みを絶やさず、でも腹の内では黒いことを考えていて、さすがの別当様も彼(彼女?)にはかなわない。逆にヒノエが母親で弁慶が父親というのも面白いなぁ。その場合だと、かなりサドな旦那さんになってしまうと思うのですが。
子――平敦盛
子役はあっつんでなくて誰に務まろう?
ヒ「おい、飯」
弁「それくらい自分で作って下さい」
ヒ「…俺は仕事で疲れてるんだぜ? 飯作んのは母親の仕事だろ」
弁「僕だって疲れているんです」
ヒ「おいおい。お前は一応母親役なんだから、自分を僕って呼ぶのはよせよ、弁慶」
弁「今は弁慶ではなく弁子です」
ヒ「…何だそりゃ?」
弁「あと、ヒノエ。いくら父親役だからといって威張りすぎです。僕の方が年上なんですよ」
ヒ「だから、これはただのままごと…」
弁「ままごとであろうとなかろうと、本気でやりますよ。僕は」
ヒ「…お前、そんなに母親役にされたのが不服なのかよ?」
弁「愛しい神子の決定には逆らえませんよ」
ヒ「そんなこと言ってお前、なんか笑顔が怖いぜ」
敦「あの…父上、母上、喧嘩は良くない…」
何故敦盛の台詞が一つしかないって、そりゃ、敦盛はそういう性格だから。
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