主人公と対の存在である黒龍の神子として選ばれた少女。景時の妹。黒龍の消滅後、尼僧となる。18歳。
彼女も一応神子ですが、黒龍は消滅し、さらに八葉もいません。同じ神子なのに何でしょうか、この扱いの差は。
まぁ、主人公がちやほやされていても一切ヤキモチを焼かないのはさすがだと思いますよ。年上とは言え、たった一つ違いですからね。大したものです。朔は黒龍と恋仲だったから、今でも一途に想い続け、他の男性に心揺らがないわけですが、あれほど見目麗しい男性方が周囲にたくさんいて浮気心を出さないというのは、驚嘆に値しますね。
「黒龍の神子」は、1では敵として登場しました。でも今回は最初から味方で、主人公とは親友同士になります。良いねーこの友情。麗しきかな。
格好良い男の人達が周りにたくさんいて、黒龍とは恋仲で、あんな素敵なお兄さんがいて、羨ましいなぁと思います。
○白龍
「京」を守護する龍神。望美を神子として選んだ。力を失い龍の姿を保てなくなったので、人に姿を変えている。
最初は小さな子供の姿でした。それはとても可愛らしい。白龍は神様ですが、純粋無垢で、主人公を心から慕っています。主人公に懐いて、何処へ行っても必ずついてくる。ついてくるのが愛らしい男の子だから、顔が思わず綻んでしまいます。
しかし、
ある日突然マッスル体型に。
一体何があったの、白龍…!?
しかも、大柄で筋肉ムキムキな体格になったものの、性格は以前のまま変わっていないものだから、外見と中身のギャップが激しすぎ…。怖いよ!!その外見で抱きつかれたりしたら怖いよ!!無垢すぎるのも問題ありすぎです。
『十六夜記』だったかな…主人公を抱いて上空へと連れて行ってくれるというイベントは。あれはよかったです。神様らしくて。
八葉の一人で、地の玄武。五行属性は土。金髪碧眼で、鞍馬山の天狗や鬼として恐れられている。「鬼」と呼ばれる一族の末裔。九郎と主人公の剣の師匠。34歳。
八葉の中で最年長。だって30代っすよ、30代。おじさんっすよ。でもダンディーな雰囲気が漂って、良い味出してます。(変態性を再自覚)
でも…本当は主人公より年上なんですよねぇ、実際は。まだ少年の筈なんです。でも主人公が持っていた白龍の逆鱗を得て過去へとタイムスリップし、そのまま成長したものだから、おじさんに。まぁ、ここんところ結構複雑な事情があるんですけどね。
でも、まぁおじさんだって事実は変わらないわけだ。主人公には特別な感情を抱いているわけだから、ロリコンってことになるのかな。…犯罪だよぉ!!ここに、未成年に手を出そうとしているおじさんがいるよぉ!!
でも格好良いからいいんだ。許せるんだ。
最初は一番好きなキャラであったものの、その後弁慶さんやヒノエくんや敦盛さんや将臣くんに追い抜かれていきました。哀れリズ。
仲間内では「リズ先生」と呼ばれている彼ですが、先生と呼ばれてまんざらでもないらしく、誰に対しても先生口調で喋るようになります。いつも説教ばかりです。そして主人公にばかり決断を迫る。主人公がどうすれば良いのか分からず相談すると、説教でごまかす。意外と天然ボケだなぁと思いました。そこんところが可愛らしいとも感じました。
それにしても、リズ先生は金髪碧眼という容貌の所為で鬼と恐れられているわけですが…よく辺りを見回してみましょう。
・主人公…桃髪翠眼
・有川将臣…青髪青眼
・源九郎義経…橙髪橙眼
・ヒノエ…赤髪赤眼
・武蔵坊弁慶…茶髪茶眼
・有川譲…緑髪緑眼
・梶原景時…翠髪翠眼
・平敦盛…紫髪紫眼
もっと自信を持ちましょう、リズ先生。
○平敦盛
八葉の一人で、天の玄武。五行属性は水。平家の公達で、清盛の甥。ヒノエの幼馴染。笛をこよなく愛する。実は一度死んだ身で、怨霊として復活させられていた。18歳。
通称・硝子の貴公子(私が勝手にそう呼んでいるだけ)――。
消極的な性格の男の人って、あんまり好きじゃありません。特に…1に登場した永泉さん。男のくせにナヨナヨしていて好きになれません。母性本能がどーのこーのという話が出る前に、生理的に受け付けられません。でも、この敦盛さんは――
大好きです。
控え目な性格で、常に冷静沈着で、決して笑わず、考え方も結構消極的。主人公が気を遣って話しかけても、自らを卑下して拒絶します。その拒絶っぷりがツボなのです。拒絶されたい…されればされるほど愛は燃え上がるものだから…(ああ、私は病気だともさ)。
いつも深刻そうな顔で物思いに耽っている彼が、時折垣間見せてくれる笑顔――
まさに天使の微笑み。
ああいうのを天使って言うんだなぁーって思いました。弁慶さんやヒノエくんとは違う手法で悩殺されました。
そして、その身に秘めた衝撃の事実――実は彼は人間ではなく、一度死んだ身で怨霊として蘇ったものなのです。その力を解放したとき、彼は恐ろしげな異形のものへと姿を変えます。
華奢で繊細な美少年と、禍々しい異形の獣――あれ!?このギャップって超良くねぇ!?
目の前を歩いていたら拉致したくなります。ええ、きっと拉致しますよ。自信があります。それほど愛らしい。けれどその愛らしさを自覚していないところもまた良いのです。愛い奴じゃ。
この敦盛が、ヒノエと幼馴染というのも面白い。あまりに似ていない二人ですからね。『運命の迷宮』で二人連れ立って出かけているときがあったのですが、「ああ、やっぱり仲良いんやなー」って。ちょっと嬉しかったです。あと、ヒノエが巨大な水車を作ろうとして敦盛がそれに巻き込まれたという幼少期のエピソード。「大ごとだった…」と呟く敦盛。
か、可愛い…!!
八葉の一人で、地の白虎。五行属性は金。朔の兄。陰陽師で、軍奉行。洗濯が大好き。27歳。
最初は何とも思っていなかった。「ちょっと…あんまり好きじゃないかな…」と思っていた程度(ヘソ丸出しってのが許せなかった)。そして今もその気持ちは変わらない。変わらないけれど。
だんだん株が上がってきたよ…!!特に『十六夜記』辺りから。何でかな…寝惚け眼で髪ボサボサという状態を目の当たりにしたからかな…(あれはよかった。なんとも魅力的で)。
ああいうお兄さんが欲しいなぁ――と思いました。一見軽薄そうで、だけど人情味があって、仲間に気を遣ってばかりで、臆病者のふりをしているけれど(いや、本当に臆病者なのかもしれないが)、いざというときは勇気を奮い立たせる。頼り甲斐がなさそうで実はある、というところが格好良いです。
主である頼朝と政子に逆らえず、主人公や九郎達と行動を共にしながらも、頼朝と政子から命じられれば仲間達を裏切る――主と仲間達との間に板挟みにされ、苦悩する様はなんとも切なげです。妹である朔にも打ち明けられず、たった一人で悩み苦しみ続ける――実は結構母性本能をくすぐるキャラかもしれません。
『運命の迷宮』では、陰陽師どころか魔法使いという疑惑が浮上した彼(同じ陰陽師でも1に登場した安倍泰明さんとは全く違う)。仲良くなれば彼の力を悪用してガバガバ大儲けできそうだなぁ――とか考えてしまった邪な人間がここにいます。はい、私です。
『十六夜記』の平泉奥州ルートでは仲間から外れてしまいますが、葛藤を見ることができるので一気に好感度が上がります。『運命の迷宮』では普段よりちょっと格好良かった。
それにしても、譲くんも景時さんも、家事上手。え、それが白虎の特技なんですか。それってちょっとあんまりです。