朱衡
尚隆の臣。氏は楊、字は無謀。色白で痩身の優男。雁国の御史、さらに朝士、後に大司寇、大宗伯を歴任。
朱衡さんがいなければ、雁は滅びるかもしれない
――と思ってしまいます。尚隆の片腕的存在?であると同時に、ツッコミ役でもあります。重要なポジションですな。
普段は冷静沈着な彼ですが、実は激情家でもあります。登極間もない尚隆に挑戦するし。
しかも無謀!字が無謀ですよ!
尚隆さんって、本当にネーミングが面白い。六太には馬鹿、朱衡さんには無謀、他にも猪突やら酔狂やら。しかもそのような字にもきちんと由来があるものだから、面白い。見事に的を射ていますね。
それにしても、雁国の主従関係って素敵ですよね。王と臣の距離が近くて。いや、近すぎなのかもしれませんけれどね。(臣から「莫迦」「呑気」「うつけ」と罵られてますよ、尚隆さん!)
慶にも、そういった傾向がありますよね(雁ほど粗悪ではないが…)。反乱で知り合った者同士(虎嘯曰く「同じ釜の飯を食った仲」)だから、気安さがあります。でも、やっぱり相手は王だから、状況によってはきちんと敬意を払う。『風の万里 黎明の空』で、陽子が李斎を助けるかどうかの判断を下すのを、仲間(臣というより朋輩といった感じですよね)が陽子を信じて待ちながらも、それでもやっぱり心配で、そわそわしているシーンには思わず噴出してしまいましたよ。
ああ、それにしても雁国民になりたいなーってときどき思うのですけれど。それも王宮仕えで。そして日々、尚隆と六太VS家臣一同の大乱闘を眺めていたいです。(そして最後は朱衡さんが王と麒麟に拳骨を食らわす、というコント的なものを所望)
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