泰麒
戴国の麒麟で宰輔。字は蒿里、蓬莱(日本)での姓名は高里要。胎果の生まれ。黒麒で、鋼色の髪の幼い少年の姿をしていた。蓬莱で生まれたが10歳のときに連れ戻され、驍宗を王として選定。反乱に巻き込まれ、角を失い、記憶も失って行方知れずとなる。
悲劇の麒麟です。陽子と並んで『十二国記』シリーズの主人公としての双壁と称されるほどの人物。多分シリーズ中で最も数奇な運命に翻弄されているのではないかと。
黒麒麟という非常に稀な存在である上、人の子として蓬莱で生まれ育ち、最強無比の妖魔・饕餮の折伏に成功し、さらに武勇知略ともに他国に名高いという驍宗を王として見出したという、まさに波瀾万丈な彼。
原作では、現在反乱に巻き込まれて角が欠けた(角は麒麟の力の源だから、これが欠けたら普通の人間になっちゃうのだよ)という無残な状態で無事救出され、青年へと成長してしまった彼ですが、私的には幼少期のときの方が好きだったなぁ――と。だって可愛かったから。
本当に可愛いんですよ。人懐っこくて。あのダメダメ麒麟の無愛想な景麒にさえ懐いたほど。目の前を歩いていたら、きっと衝動的に誘拐してしまうでしょうねぇ、私は。(でもそんなことをしたらきっと傲濫に殺されてしまう☆)
麒麟の中で最も麒麟らしく、心優しくて争いを厭わない泰麒。戦うことはできないけれど、きっと何処かで自分が来るのを待っている唯一無二の主を助ける為に敵に立ち向かっていくという、陽子とは違う強さを持っています。
これから彼がどのような物語を紡いでいくのか、とても楽しみです。
小野先生、早く新作を書いてぇ~……。(T◇T)
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