第一話から観ていたわけではないので(観ればよかったと悔やまれてならないが)、まだ実際に動いているところを見たことがないキャラも幾人かいるわけですが、今日は一番見たいと思っていたキャラを見ることができたので、ちょっとハイテンション。
「ヅラじゃない、桂だ」
ハイ、桂さんですね。声は石田さんです。ずっと
かなり時間がかかってしまいましたが、遂に読み終わりました――小野不由美『魔性の子』。
故国と主人とを同時に喪失した高里くん。記憶がないので、使令を制することもできず。周囲で次々と怪異が起き、やがてそれが彼の仕業とされて、「祟り」という言葉が飛び交う。迫害され怨恨の対象となって居場所を失う彼ですが、それでも彼には自分がそんな目に遭う理由が分からず、為す術もない。どれほど虐げられても麒麟の性質上憎しみを抱くことがない彼の、これでもかというほどの悲劇――『黄昏の岸 暁の天』を読んだ後だからこそ読む前から結果は分かっていたけれど、それでも高里くんの不幸に胸を痛ませないわけにはいかない。
『十二国記』シリーズから独立した形で描かれた外伝です。物語が十二国世界ではなく現代の日本だから、『十二国記』を知らない人にとってもホラーファンタジーとして楽しめます。でも、ただのファンタジーではない。謎が最後まで謎のままで、人間の持つエゴが露呈される作品なのです。読んでいくうちにどんどんその恐ろしさに引き込まれていく。
それにしても、小野主上の文章力には相変わらず圧倒されます。とても描写がリアルで、まるで実際に現場を見てきたかのよう。(んたことはないが) 読み進めていけばいくほど凄惨さが増し、匂いまで漂ってくるよう。
あと、キャラクターや台詞も良いですよね。
最も私が驚嘆したのは、『十二国記』の鈴。多分殆どの読者が共感を持ったのではないでしょうか。共感、といっても良い意味の共感ではありません。人間として誰もが必ず持っている醜さや浅ましさが共通しているということで、それを露わにした鈴に、読者は自分と重なるものを感じ取った筈。現に、いろんなサイトさんを巡ってみたら、かなりいらっしゃいました。認めたくはないけれど鈴と自分とは似ている、という方が。そういう人物をよく描けたなーって思いました。洞察力が鋭いんですね、小野主上は。
『魔性の子』の広瀬もそう。初めのうちは味方だったのに、だんだんと人間としてのエゴを剥き出しにしていく。でも彼を責めるわけにはいかない。
――人が人であることは、こんなにも汚い。(『魔性の子』)
思わずズキーンと来ました。人間の心理を深く深く読み取ったからこそ書ける一文だと思います。
感動した台詞は、『十二国記』に山ほど。もう数え切れません。いつかまたそのことについても語りたいなぁ。
今日は、『ときめきメモリアル Girl's side』の話題。
さっそく一人落としましたぁ~。
今回攻略したのは葉月くんです。人気の高校生モデルだそうです。いつも眠たげで、例えるならば猫。アクセサリー作りが好きな猫。でも猫の着ぐるみをプレゼントしたら睨まれました。そりゃそーだ。
何だか…とても疲れました。ときメモってこんなに難しいんだっけ。いや、難しいというよりむしろ面倒…。マイネリみたいにクイックセーブがあればよかったんだけど。
思うようにステータスが上がりませんでした。本っ当にギリギリで攻略条件を達成したからね。
でもとりあえずハッピーエンディング。一流大学に入学したし、葉月くんからは告白されるし。
初めのうちは、絵とか気に食わなくて、何だか嫌だったんだけど、プレイしていくうちにだんだんと慣れていきました。エンディングを迎えた頃には愛着を持っていたからね。不思議だ。
主題歌は、な、なななんとB'z。オラぶったまげただ。
オープニングは、小さな男の子が教会で絵本を読み聞かせてくれるというもの。それが葉月くんであろうということは容易に予想できたわけで、声が緑川光さんだということで、まずはこの方から攻略してみようかな――と。
担任の先生は氷室先生。その名から簡単に予想できる性格。無駄が大嫌いな冷血教師。でも声は景麒…げほげほ子安武人さん。とりあえずこの方との友好度も高めておこうかな――と。
それからちょっとずつ男性キャラが登場してきたのですが、説明書を睨みながら浮上した疑問――「二人足りねえ」
どれだけストーリーを進ませても、登場しないキャラが二人。鈴鹿くんと三色さん。鈴鹿くんは、ステータスの体力を上げなければ登場しないらしく、三色さんは芸術を上げないと登場しないらしい。しかし、
芸術のステータスは何故か何もしなくてもぐんぐん上がっていく。
それなのに登場してくれない三色さん。いつのまにか芸術が最高値に。それでも現れない。
鈴鹿くんは、2年生の後半くらいで漸く登場。でも三色さんは…結局出ず。
何故だ三木さん!?
私としては、三木さんの声も聴きたいわけで。とりあえず遥時の声優さんしか知らないので、私の知っている数少ない声優の一人である三木さんが、私がこのゲームを買った目的の一つでもあったわけで。
遂に芸術が200を突破。他のステータスは100をギリギリ超えた辺り。やはり将臣く…げほげほ三色さんは出ず。
ステータスが上がるだけでは駄目なのね。
あ、他の攻略可能な男性キャラとして、守村くんと日比野くんという人が登場します。
この二人、実は、
更夜と六太。(『十二国記』の)
恐らく他のプレイヤーとは異なるであろう理由で興奮した私。
更夜守村くんに弟子入りを頼み込む六太日比野くん。二人のそうした会話を見ながら、私が思ったこと。
よかったね、更夜、六太…。
二人が仲良さそう(?)にしているのを見られるのは、ファンの幸せです。
あ、そうそう。葉月くんのシナリオの感想ね。
高校生になりきって、三年間の高校生活を送り、その中でいろんな学校行事に参加したり遊んだりアルバイトをしたり学業に励んだりするわけなんですけれども。
氷室先生にお近づきになる為、とりあえず彼が顧問を務める吹奏楽部に入部。先生からはいっつも「ヤル気がない」だの「ちっとも成果が上がらない」だのと叱られ、しゅんなる日々。でも学園祭での演奏の後、お褒めの言葉を頂いて、正直嬉しかった。あれれ。何だか本当の部活動みたいだ。昔を思い出す。
二年生になってからは、アルバイトを始めました。実際に私が通っていた高校ではアルバイトは禁止されていたので、新鮮でした。葉月くんがよく喫茶店に行くとのことでしたので、喫茶店でバイトをすることに。うん、良いよね、喫茶店って。
女の子のお友達もできました。紺野さんと有沢さん。紺野さんは、内気で可愛い子。有沢さんは典型的な優等生タイプ。どちらも好意を持てました。
他にも須藤さんと藤井さんという人が登場するようですが、今回は現れず。本当はこの二人に会いたかった。だって、
チビ白龍と蘭玉だよ!?(『遥時3』と『十二国記』の)
えーっと、蘭玉じゃなくて望美と書いてもよかったんですけど。私の中では、「川上さん=蘭玉」だから。その印象が強烈だから。だって泣かされたから。
残念だったなー。登場しなくて。
なんか最初に選んだ主人公の部屋のデザインによって女の子のキャラは変わっていくみたいですね。ちなみに私が選んだのは和室です。
何だか本当に学生生活を送っているような感じでした。つまり、感情移入したってこと。なかなかステータスが上がらず、日数が経つのも遅く、好きなキャラとの親睦もなかなか深まらない。そういうところにリアルさを感じました。あと、実際に様々な行事に参加できるという点。まぁ、ときメモだからそうなのは当たり前なんだろうけども、高校生になりきって一日一日を過ごせるというのは良いな。ちょっと面倒だけど。
二周目からはヤル気が欠けそうです。高校生活ってそんなもんですよね。どれほど懐かしく感じていても、「じゃ、も一回やる?」て訊かれたら、ハッキリ言って面倒…。あれ。私だけかな。
『遥時』シリーズ(1と3しかしたことないが)と『マイネリ』では、キャラに対する愛は途轍もなく深いけれど主人公には感情移入できなかった私。『ときメモ』をプレイして、初めて恋愛シミュレーションというゲームの世界に入り込めたような気がします。でも、ぶっちゃけ、ゲームとしては『遥時3』と『マイネリ』 の方が好きなんだけどね。だってあっちの方が奇抜で世界観とか登場人物とか豪華で面白いし。
――あ、そうそう。葉月くんの感想ね。(忘れるな)
なかなか友好度が上がらないので、不安になっていた頃にやっと仲良くなってくれました。親しくなると、頬を赤く染めてくれるみたいですね。
無愛想で、滅多に感情を表に出さず、ぼそぼそと喋る人なんですが、そこがまた可愛らしいと思いました。あと、「コイツ、絶対B型だ」と思った。いや、ひょっとしたらA型なのかもしれないけれど。
いろいろと事件が起こりましたねー。
入学式の日、主人公と教会で運命的な出会いを果たす
とか、
修学旅行で主人公が男子生徒の部屋にいるときに先生が来て、慌てて布団の中に隠れたら、そこに葉月くんがいた
とか、
デートで観覧車に乗っていたら、突然観覧車が止まって密室状態に二人きりになる
とか、
体育館の裏で野良猫と無邪気に戯れて、しかもその猫に主人公の名前をつけている
とか、
学園祭の演劇で、葉月くんと主人公が王子様とお姫様を演じて、途中から感情移入しすぎたのか、葉月くんが役を演じるのを忘れて主人公を引き止めてしまう
とか、
なんかもういろいろとイベントが発生して。
本当にありきたりな事件ばかりなんですけど、そこがまた面白い。ベタな展開ほど面白いことはありませんよ。ベタな展開大好きです。なはは。
修学旅行の枕投げでは、なんか意味の分からん必殺技を放って下さいまして、笑わせてくれました。
いろいろと話していくうちに、判明したこと――友達がいない。友達のことを聞いたら話題を逸らされました。可哀想に…。
エンディングは、卒業式の後、教会で告白。うん、無事にエンディングを迎えられたよ。よかったよかった。どうなることかと思ったけどね。達成条件ギリギリだったから。
主人公の左手の薬指に指輪をはめて――ってベタだな、オイ!!しかもあんたら、高校生だろ。…ったく、今時の高校生ときたら。天沢聖司といい、葉月くんといい。(あれ、今ジブリキャラの名が挙がった?)
擬似学生生活は楽しかった。良いエンディングも迎えられたし。
ただ、ダンディな理事長まで恋愛対象キャラだとは思わなかった。おじさんじゃん。ロリコンになるじゃん。
何故か相性が悪かったのは、ビッグ白龍…げほげほアクラム…げほげほ置鮎さ…げほごほ姫条さんという関西人。どうしてかは分からないけれど、憎まれていた;
恋愛対象外のキャラですが、花椿先生(対象外、なんだよね…?)はかなり好きです。ああいう意味不明なキャラって好き。大好き。あと、主人公の弟である尽くん。名前があんまりな気がするけど。声も良いし性格も良い。生意気なのも尚良い。声は桑原の姉ちゃんだからね。(『幽遊白書』の)
なんか、ときメモの感想の筈が、ところどころにときメモ外のものが混じっていますね。
『ときめきメモリアル Girl's side』を買いました。
ときメモをやるのは小学生ぶりだなぁ…。