今日、漫画『なんて素敵にジャパネスク』を再読しました。
はぁ~…やっぱり吉野君、格好良いわ。素敵すぎるわ。頭つるっぱげなのに。(だってお坊さんだもん)
ヤバいよなぁ…あんなに美形だなんて、マジでヤバいよなぁ…だって、「冴え凍る君」だよ?美貌を武器にしてんだよ?あの武器は大量破壊兵器並みの威力だよ。ああぁぁあぁあ脳内が侵食されていくぅ…。
内裏での瑠璃姫と吉野君の再会シーンにて。
吉野君「どこへ行くのですか…?」
あれ…?
この台詞、何処かで聞いた覚えがあるような…?
えーっと…ハッ…。
弁慶「…どこへ行くんですか?」
弁慶ェェェ…!貴っ様ァァァ…!!(清盛風に)
お前だったのかァァァ…す、好きだァァァ…っ!!
弁慶も、確か僧籍にある身なんですよね。比叡山で修行を積んだんですから。
あ、じゃあ吉野君と同業者ってことになりますね。
まったく…何で私の身近にいる(?)お坊さん達は皆こうなんでしょう。
だってホラ、お坊さんってアレでしょ。結婚とかできないんでしょ。なのに、何でかなー…言葉一つにさえ誘惑されてしまう。
恐ろしいな、お坊さんって。
ハイ、今日のお題は『赤い髪について』です。
ふと何気なく本棚の中を見渡し、結構いろんな作品に赤い髪の人が登場していることに気付きました。赤い髪というのはビジュアル的に目立って印象強く、だからこそ重要なポジションに置かれたりしています。
今日は、そういった赤い髪の人について語りたいと思います。
まず、我が家の本棚の最上階で暮らす赤い髪。その名は桜木花道。言うまでもなく、漫画『スラムダンク』の主人公。
抜群のスポーツセンスを持ちながら不良高校生として生きていた赤い髪がトレードマークの花道は、ある出来事(バスケ部部長の妹に惚れた)をキッカケにバスケ部に入部し、物凄い勢いで才能を開花させ、自身もバスケというそれまで全く興味を持たずルールさえも分かっていなかった未知のスポーツにのめり込んでいきます。
まず作者の井上武彦先生の画力に、圧倒されてしまいます。あの方が描く人物はどれも等身大の若者達で、彼らが流す汗がどれも光り輝き、とても紙の中の人間だとは思えません。しかも、絵だけじゃなくて物語自体も、コメディあり、シリアスあり、青春あり――という、まさに人生そのものの姿を漫画に移し変えたような、そういうリアルさがあります。
湘北バスケ部は、弱小チーム。部長である赤木は血も滲むような努力を重ねて優秀な選手へと成長しますが、チームメイトに恵まれず、全国大会に出るという夢を叶えられずにいました。けれど、彼の高校生活最後の年、何の導きか、彼のもとに次々と新たなメンバーが現れます。そのうちの一人が、花道。
花道が入部した動機は不純で、赤木の妹・晴子に一目惚れしたから。けれどもしだいにバスケの魅力に魅了されていくんです。
花道の他にも、天才だけど性格に問題大アリなスーパールーキー・流川や、背は低いけどすばしっこくてマネージャーの彩子さんにぞっこんのリョーちん、中学時代MVPプレイヤーだったものの挫折し不良になってしまったがその後復帰したミッチーなど、赤木のもとには続々とメンバーが集結し、赤木の高校生活最後の年は彼らによって彩りを見せることとなりました。(ちなみに私は流川とミッチーが大好きです。流川はクールだという点、ミッチーは栄光と挫折の両方を味わったという人間臭い点に惚れました。)
しかし『キャプ○ン翼』のようにチームメイト同士が仲良しというわけではないんです。実はメンバー同士が凄く仲悪かったり喧嘩したり。特に桜木と流川は因縁の仲。至上最悪の一年生コンビ。
けれどもお互いの力を実は誰よりも深く理解し高く評価していて、最後の最後で見せてくれたシリーズ初のコンビネーションには読者の誰もが感動した筈。まったく、『スラムダンク』は心憎い演出ばかりですよ。
桜木が翔陽戦で初めてスラムダンクを決めたシーンは、かなりお気に入り。結局点数は入らず退場することになってしまったけれど、その場にいた誰もが花道の思わぬ飛躍に驚嘆し、花道自身も自分の成長ぶりに呆然。その後親友の水戸に「俺、強くなったかも…」と呟くシーンは、普段のように「はっはっは!!ホラ見ろ俺様は天才だ!!」みたいなのとは全く違って、大人への一歩を踏み出したような、そういう深い感銘を読者に与えてくれました。
とにかく『スラムダンク』は名シーンがいっぱいで、台詞一つ一つにも重みがあって、なのに軽い気持ちでも読める――そういう、不思議な作品です。一生のうちで数少ない「輝けるとき」を精一杯に生きる若者達を、決してヒーローとしてではなく、あくまでも自分自身の感情に素直に従っているだけだという単純な夢を持った人間として描き、バスケをプレイすることによって居場所を見出した喜びを満喫する――『スラムダンク』は後世に誇れる名作だと思います。
そういえば、だいぶ前に何かの雑誌で「いろんな漫画の数々の名シーンの中で最も印象に残ったのは?」というアンケートがあって、その堂々たる一位に輝いたのも、実は『スラムダンク』でした。そしてその名シーンというのが、三年生だけど脇役のメガネ君(本名・小暮)が陵南戦でシュートを決めたシーン。あのシーンには「生きる希望を得た」「誰にだって輝けるときが来る」など、様々な感想がありました。近頃アンチ眼鏡な私ですが、小暮さんのことは大好きです。尊敬しています。
この漫画をキッカケにバスケにハマったり、生きる活力を得て人生が変わったりした人は、間違いなくたくさんいる筈です。
お次は緋村剣心。漫画『るろうに剣心』の主人公。
これも名作だと思うなー。テンポのおかしいときが結構あったけど、でも面白かった。発想も良い。江戸時代末期に「人斬り抜刀斎」と恐れられた主人公が、明治という世の中で、日本の世直しというわけではないけれど、その手が届く範囲内での大切な人々を守る為、不殺という誓いに従ったまま逆刃刀を振るう――誰でも気軽に入り込める時代劇漫画で、しかも夢中になれる。日本史を学ぶキッカケにもなる。…私の青春を彩ってくれた作品です。
剣心のビジュアルが凄く良い味を出していると思います。背丈の低い優男で、長い髪は赤、左頬には十字傷。とても優しげな瞳をしていて、腰に差しているのは剣客の得物としてはありえない逆刃刀。剣客だと思って身構えた人達はその姿を見て思わず拍子抜けしてしまう。
旅を続けていたものの、ひょんなことから神谷道場の居候となった剣心は、そこで師範代として道場を守る娘・薫にこき使われる日々を送ります。かつて「人斬り」として恐れられていた彼が、さも召使のような扱いを受ける――そのギャップがまた魅力なんです。
カリスマ性ってヤツでしょうか――剣心を慕って、神谷道場にはいろんな人達が集まります。スリの少年・弥彦、元喧嘩屋・左之助、女医師・恵――普段はこき使われたり、からかわれたりしているけれど、いざというとき剣心は仲間達を守る為に逆刃刀を振るう。それが分かっているからこそ、仲間達も剣心を庇おうとする。そういう絆の深さに、感動してしまいます。剣心の存在はまさに、精神面での大黒柱ですね。
けれど、「抜刀斎」というかつての名が、彼らを苦しめる――やがて暗躍する志々雄一派という裏組織に対抗する為、明治政府は密かに剣心に助けを求め、剣心は仲間と決別し、漸く見出した安住の地を再び旅立つ決意をします。別に明治政府の為にというわけではありません。ただ仲間を守りたい、明治という混乱の世を生きる人を救いたい――動乱の時代を経て漸く安住の地を見出した人々こそ、剣心が真に守りたいと願うものなのでした。
「人斬り」としての過去と「不殺」の誓いとの間で葛藤する剣心。江戸と明治、二つの時代を跨って剣を振るい続ける彼が行き着く場所とは――…!?
義理やら人情やら、とにかく私の好みにクリーンヒットなこの作品。一見勧善懲悪なようで、実は悪にも悪なりの正義がある、というところがまた見所だと思います。
これを読んだのはかなり昔なので内容がうろ覚え――でも一応赤い髪なので、ということで挙げます。小説『破妖の剣』シリーズの闇主。本名は柘榴の妖主・千禍だったかな。ぶっちゃけ妖怪人間みたいなヤツです。いや、ベムとかベロみたく変身は(あんまり)しないんだけど。普段は美青年の姿をしているんだけど。でも人間じゃありません。人間と敵対する種族なのです。でもたまに人間に服従したりするヤツもいるみたいです。それは大抵力の弱いヤツだったりするわけなんだけども。
彼は、物語の主人公・ラスの護り手として活躍します。本当は人間の護り手に落ちぶれるような立場じゃなくて、異種族の中でも特に高貴で最強を誇る存在だったんです。でも、彼はほんの気まぐれにラスの護り手になりました。そう――ほんの気まぐれに。
でも、その気まぐれがいつしか本気になってしまったわけですね。彼は本気でラスを愛しちゃうわけです。
物語そのものは結構シリアスだったりするんですが、ラスと闇主が二人きりになった途端、何だこれイチャイチャしすぎだろってくらいにイチャイチャします。というか、ラスは超ド級の鈍感な女の子という設定なので、恋愛感情というものを理解できずにいるのですが(今時いないよ、そんな純朴な子)、それを知ってか知らずか、闇主は彼女に迫りまくりです。事あるごとに接近します。接近どころかべったりです。周りの人達が思わず悲鳴を上げるほどに。おかげでラスはいつも皆からツッコミを入れられまくりで困惑。闇主はそのような彼女の反応を楽しみながら、さらにエスカレートしていく――と。
もう何なんでしょう、これは。ラブラブしすぎです。いや、本当にシリアスなお話なんですけどね。闇主がラブラブモードのときは、もう何ていうか…私の心を満たしてくれるというか…いつも「ホラそこだ行け闇主――!!」「そこで止まるなもう焦らさないで一気に行っちゃえ闇主――!!」って応援しています。
以来、です。私が美形の従者というポジションに反応するようになったのは。(被害者:ラヴァ、景麒 etc)
そういえば途中までしか読んでいないな、このシリーズ。確か翡翠の妖主ら辺までのお話しか。
後は…なんかもう年齢的にも買いづらいっていうか…。だって読者成長しちゃったんだもん。確か最初の話が発売されたのって、私が生まれた頃じゃなかったかな…。長すぎだよ。
銀河声優伝…間違った、『銀河英雄伝説』という小説に登場するキルヒアイスくんも赤毛ですね。私、このお話は全部ビデオで観たわけですが、アニメ版のキルヒアイスくんは…なんつーか眉毛太ッ!!って。まずそこが衝撃的だった。
タレ眉で、気弱そうな目。いや、実際は強いんだろうけど。その外見にちょっと引いて、あんまり好きにはなれなかった。嫌いでもなかったけどね。あ、でも身近にいたらきっと尊敬しちゃうだろうなぁ――そういう微妙な人。
でもあのポジションは美味しいよね。主人公・ラインハルトの幼馴染でありながら、彼がいつの日から必ず偉業を成し遂げるだろうと見抜き、友の立場から家臣の立場へと自ら移って忠誠を誓う。親友でもあり主従でもある二人。けれど、ラインハルトがどれほど彼にかつての友情を求めても、キルヒアイスはラインハルトに忠義を尽くす。そういう二人の関係が、ちょっぴり切なかったり。
政治的な問題が絡んで、二人の関係に亀裂が生じたときに起こった、あの忌まわしい事件――刺客に命を狙われたラインハルトを、身を挺して庇ったキルヒアイス。もし誤解をもっと早く解いていればこんなことにはならなかったのに、と後悔しても後の祭り。キルヒアイスは瀕死の重傷を負っても尚刺客の手を離さず、ラインハルトへの忠義を貫いたのでした。
あのお話には泣きました。一気にキルヒアイスへの好感度が上がりました。眉毛太いけど。
キルヒアイスの死後、ラインハルトはその死をずっと引き摺ります。『銀河英雄伝説』は物凄く長いお話で、キルヒアイスが死んだのは結構初めの方だったりするんですが、ずっとその影響を物語に与え続けます。実際、ラインハルトの息子にもキルヒアイスと同じジークフリードという名が与えられるわけだし。ラインハルトが死の間際にもキルヒアイスのことを口にするし。
ラインハルトの他の忠実な家臣達も「ああ、キルヒアイスが生きていれば…」と悔やむほどに、キルヒアイスは大きな、とても大きな存在だったのです。次郎長で言うと大政みたいなポジションですかね。ちょっと違いますが。(分かりにくいなこの例え!!)
ラインハルトの姉・アンネローゼとキルヒアイスの微妙な関係も良いですね。キルヒアイスは間違いなくアンネローゼが好きだったでしょうが、果たしてアンネローゼは…?
多分彼女もキルヒアイスを愛していた。だってラインハルトが死の間際、アンネローゼにキルヒアイスの写真入りのロケットペンダントを渡しながら、「姉上にお返しします…」と言っていたし。皇帝の愛妾という立場上決して自分の気持ちを口にはできなかったアンネローゼ。もしラインハルトの親父がアンネローゼを皇帝に売らなければ、三人の運命が引き裂かれることも、そしてカイザー・ラインハルトが誕生することもなく、平穏な人生を送れたのに――と。
銀河声優伝…じゃなかった、『銀河英雄伝説』はかなりの名作だな。大作だな。長いお話だから結構根気がいるけど。宇宙を舞台にした三国志といった感じで、主人公のラインハルトとヤンはどちらも天才でありながら立場も環境も考え方も性格も全く違う。そして、おまけに互いが最大の理解者であり、最大の敵でもある。
――そういえば…後の方でラインハルトの小姓になった、あのエミール野郎(嫌い)…ボイスは石田彰さんなんですよね。どうしよう、嫌いなんて言っちゃったよ。
やばいな。文章長くなっちゃったな。ってことで、ここからはできるだけ短くしたいと思います。お次は、漫画『百鬼夜行抄』に登場する赤い髪の彼。本名は不明。えーっと、一応鬼灯さんってことにしておきましょうか。
一応敵…ということになるのかな。でもあの話は純粋に敵という概念がないからね。どうなんだろう。悟空とベジータみたいな好敵手というわけでもない。あ、ちなみに前述したラインハルトの声はベジータね。金髪のベジータね。
ただ楽しむ為に人を不幸にする妖怪。その筆頭に上げられるのが鬼灯。でもね、ああいうキャラって好きなんです。憎めなくて。だって、子供みたいじゃないですか。権力とか物欲とか、そういうものは一切なくて、ただ楽しめれば良いんだっていうところが。かなり迷惑なヤツですけど。
司ちゃんとの関係が気になりますね。いや、関係って言ってもかなり危ない関係なんですけどね。あ、こんな書き方したら変な誤解されちゃうかな。正確に言うと、司ちゃんは持ち前のボケっぷりで無意識のうちに鬼灯さんの陰謀を阻止してしまい、それに激怒した鬼灯さんは司ちゃんを殺そうとするんだけど、またもやボケっぷりで司ちゃんは鬼灯さんを撃退。おかげでますます鬼灯さんは司ちゃんを苦手とするってものです。司ちゃんが「あ、ゴキブリ…」って鬼灯さんの目をぶっ叩いちゃうところは、さすがだなぁーって思いました。さすが飯島怜の孫娘ーって。
でも一番好きなのは主人公・律とその従姉でる司ちゃんの微妙な関係なんですけどね。思わず「恋愛方面に行きますか」って考えてしまったわけだけど、そうじゃないのよね。あの二人は、二人で一つ。イトコ同士だけど能力的には双子のようなもので。これから先お互いが誰かと結婚しても、不思議な縁で結ばれている律と司は、お互いを守護する――。
――ところで、最近ちっとも鬼灯さんが登場しないので、ちょっぴり寂しいです。
何だよこれ。また文章長くなっちまったよ。じゃあ今度こそ短い文章で。漫画『銀河 流れ星銀』に登場する赤虎。あの…ここで挙げるべきじゃなかったかもしれない。だって彼、犬だもの。
この漫画は犬を主人公にしています。初めのうちは人間の話だったのにね。何故か途中から突然主導権を犬が握っちゃったわけ。
赤虎は甲斐犬。小柄だけど獰猛な性格の犬。でも子供の頃助けてくれたベン(これも犬)に恩を返す為、奥羽の犬の群れに加わって、山を支配しようとしている赤カブトという大熊(あ、こいつも赤毛だ)に対抗します。
犬の青春ドラマですね。犬版三国志でしょうか。どんどん仲間が増えます。どんどんどんどん…日本全国から…北は北海道、南は鹿児島から(さすがに沖縄は無理だったみたい)、海を渡って日本全国の犬達が奥羽に集結します。
うん、凄く面白い漫画だと思うよ。
連載され始めたのは、ぶっちゃけ私が生まれるより昔だったりする。でも子供の頃アニメを観て、今となっては思い出深い作品だ。あのアニメのおかげで、結構言葉を覚えましたよ。
赤虎には、黒虎と中虎という弟がいて、よく三匹でつるんでいるんですが、赤カブトとの最終決戦では、弟達を残して赤虎は赤カブトの爪牙にヤラれて死んじゃいます。でもただでは死なないのが彼の良いところ。赤虎は赤カブトの目に噛み付き、自らの命と引き換えに赤カブトから視力を奪い、仲間達の勝利に貢献します。
あーあ…赤虎死んじゃったよ…好きだったのに…。ちなみに、彼の死に顔は笑顔だったそうですよ。この漫画ではよく犬が笑います。
ちなみに、私の一番好きなキャラは赤目という犬です。伊賀の忍者犬です。赤いんだけど、赤いのはあくまで目の色だからな。毛は白なんだよな。だからここでは挙げません。
赤カブトのことも語らなきゃいけないかなー。
えーっと、こいつは赤毛の熊で、奥羽に住んでいます。悪行三昧で、彼の爪牙によって多くの人や犬が命を落としています。
しかも昔猟師に銃弾で頭を射抜かれて以来、異常体質になって、冬眠する必要がない上に身体がどんどんどんどん成長する。おかげで普通の熊の何十倍も大きな化け熊になってしまったわけです。
以上、説明終わり。ちなみに彼にとどめを刺したのは、主人公・銀(秋田犬。しかも子犬)です。
次はセーウ。漫画『プラネット・ラダー』の登場人物。彼については…以前もこのブログで挙げたから、もう良いかな。
リュナート・マーキュリーという意志を持つ武器の主として選ばれた彼。アスという世界の王子様で、真っ赤な長髪。「死神」の異名を持つ。
生まれてから一度も自分以外の生き物に触れたことがなく、おかげで異常な性格になってしまう。つまり、触れられることが極端に恐ろしく嫌悪してしまう。でも本当は温もりを求めているという、孤高の王子様。
そんな彼を孤独から解き放ってくれたのが、主人公・かぐやです。些細な出来事をキッカケに思わずセーウに触れてしまい、以来セーウは初めて温もりを感じたショックで幼児退行してしまうのですが、それがもう可愛いのなんのって。相変わらず無口で無愛想で無表情なわけだけど。そこに子供特有の我儘さが加わって、タミさん鼻血出ちゃうよって。
人形のようだった彼がしだいに人間っぽくなって、でもまだまだ人形らしさから脱しきれていなくて、けど漫画のラストシーン辺りで自分の子と戯れているところなんて見せられると、もぉー鼻血大放出さ。よかったね、幸福な家庭を築けて。
ああいう旦那さんを持てて、羨ましいぜかぐや。
最後は中嶋陽子。『十二国記』の主人公の一人です。緋色の髪、翠色の瞳、褐色の肌の少女。慶東国国主、景女王。
彼女についても…以前何度もこのブログで挙げたから、もう言うことないと思います。
戦える女の人って、憧れちゃうよね。
本当は、他にも『赤毛のアン』のアンとか、『遥かなる時空の中で3』のヒノエくんとか、『幽遊白書』の蔵馬とかについても語りたいけど、まぁ、アンについては今更って気もするし、ヒノエくんはもう語りすぎたし、蔵馬は…また今度ってことで。
昨日、ゲームを買いました。正式名称で言うと、『るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 炎上!京都輪廻』です。長いタイトルです。
えーっと、これは京都編のお話ですね。京都編は、るろ剣の中で一番私が好きなお話です。物語の中でも特に盛り上がりを見せたところだとも思っています。私のこよなく愛するあの方が登場する話だしね。
主人公は、剣心と左之助と斉藤さんと蒼紫です。蒼紫は隠しキャラだそうですが、既に説明書に「隠しキャラ」と堂々と書かれていますからね。もはや隠しキャラでも何でもないような気がします。
今日は、一回目のプレイの感想を。
王道で、剣心をプレイしました。新月村での戦いから始まって、比叡山のアジトでの決戦を終え、東京に帰還するまでのお話でした。
京都では町民のいろんな問題を解決する為に奔走したり。でも本当は愛しいあの方がもしかしたら京都に遊びに来ているかもしれないというささやかな願いの為にうろうろしていたんですが、結局見つかりませんでした。そりゃそうだよな。敵なんだし。
でもですね、
沖田さんが現れたぁ~!!
いやぁ~興奮しましたね。まさか現れるとは。
幽霊が出没するという噂のある神社へ行ったら、そこにいたのはなんと美貌の剣士・沖田総司(総悟ではない)。
でも、時は明治。沖田さんが生きている筈がない。つまり、亡霊なのです。それでも良い。亡霊でも何でも受け入れちゃう。
原作では確か1,2ページくらいしか登場しなかった彼。代わりに瀬田宗次郎というキャラが彼の代替キャラとして登場したわけですが。(ぶっちゃけ宗次郎が私の一番好きなキャラだ)
「これは幕末の夢か…!?」と戸惑う剣心。何故かそこで戦闘開始。
ああ…愛する人と戦わなければいけないなんて…ジュリエットな気分です。
沖田戦は結構苦戦しました。初級に設定している筈なのに…剣心の体力ゲージが既に赤く点滅しているんですけどォ!!
もう必死で戦いました。いくら相手が沖田さんでも、負けるわけにはいかないからね。宗次郎に会うにはここでゲームオーバーになるわけにはいかないからね。
でもね、戦闘中に沖田さんが咳き込んでいるところを見ると、胸が痛んで攻撃したくないんです。まぁ、結局倒しちゃいましたけど。
そういえば、通りすがりの宇水さんや安慈和尚と戦ったりもしました。ゲームならではのオリジナル戦ですね。相手がそいつらだと容赦しないので(初級だし)、特に感慨に耽ることなく倒しました。あと丸いヤツ。いわん坊(漢字忘れた)も倒した。食い逃げの現行犯で。あーあ、どうせなら鎌足に会いたかったなー。
それからいろいろなことがあって(省略)、遂に志々雄のアジトへGO!!
安慈和尚や宇水さんとの戦いが始まる――!!…って身構えていたのに、なんかスチルで済まされちゃったよ。剣心のシナリオだからか。
で、書斎での蒼紫戦。御庭番衆の御頭が襲いかかってきました。九頭龍閃の濫用で難なく勝利。ちょっと哀れでした。
そしてその次は、
いよいよ宗次郎…!!
会いたかったよ、坊や!!
――と、抱きつこうとしたらいきなり縮地で逃げられました。ただ周りにピカッと光る足跡みたいなものが見えるだけ。何処!?何処にいるの!?マジで目にもとまらぬ速さでした。目で追うことすらできない。愛しの彼は、とんだシャイみたいです。(アホ)
追いかけても追いかけても逃げられる。そして何処からともなく聞こえてくる「ははは」という無邪気な笑い声。
いいわよ。捕まえてあげるわ。必ず捕獲してみせるわ。
こっちも負けじと神速を使い、追いかける。それでも「ははは」と爽やかな笑みと共に避ける彼。
…あれ?剣心の体力ゲージがもう限界に達しようとしている。ウルトラマンのタイマーの如くピコンピコンいってる。これはヤバい。
むしろ宗次郎のもとで最期の時を迎えたいとも思ってしまうのですが、何とかして彼を改心させなければという使命感に燃え、アイテムを使って剣心を回復。「ははは」と彼の笑い声が尚も木霊する。
そして、戦闘中。遂に彼の心に動揺が。「イライラするなぁ」と。私はなんかもうぞくぞくしてます。いじめたい。もっといじめたい。うわっ私サドだ!!
宗次郎、とうとうキレました!キレやがったよ彼は!!あぁっ…!天使の顔が憎しみに歪んでいく…!!でもやっぱり可愛いよぉっ!!
でもこっちは必死です。もう剣心死にかかっていますから、とにかく宗次郎を倒すのに必死。おかげで折角の畏れ多い彼の台詞を聞き逃してしまった。これはもう再チャレンジするしかないかな。
こうして剣心は宗次郎青年を倒しました。宗次郎、由美さんに膝枕してもらってます。由美さんそのポジション譲って下さい。宗次郎の為なら枕にでも座布団にでもなりますよ私は。
そして次は最終決戦。志々雄真実との戦いです。いやぁ~やっぱ格好良いな、まこっさんは。(まこっさんはやめれ)
剣心一行を前に余裕たっぷりのまこっさん。しかし、いざ戦いが始まってみると、九頭龍閃の濫用により、志々雄瞬殺。あれ。何これ。何この宗次郎戦との違いは。彼のときは苦戦したのに。おっかしいな~。
でもストーリー上、剣心は志々雄ファイアーでダウンしてしまいます。その後現れた斉藤さんも、志々雄ファイアーの前にあえなく撃沈。怒り狂った左之助も戦いを挑みますが、志々雄パンチでぶっ倒れてしまいました。
そこへ現れたのが、目覚めし御頭・蒼紫。時間稼ぎの為にまこっさんと戦います。そして、蒼紫の後ろで突然むくっと起き上がる剣心。起き上がり方が不自然でした。腹筋がかなり鍛えられた状態じゃないと無理な起き上がり方。斉藤さんと左之助も復活。はい、皆揃いましたー。
で、またバトル。はい、またまこっさん瞬殺。こんなに奥義ばっか使ってたら、比古師匠に叱られそうです。
あーなんか宗次郎戦が終わった後だと、さっさと終わらせたいという気持ちが先走ってしまう。とにかくまこっさんを倒して(発熱してもがくまこっさんは、ここで志々雄ダンスを披露してくれました)、アジトから逃げ出して、葵屋で仲間達と再会して、それで東京へ帰還。とりあえず宗次郎が生き延びてよかった。彼には幸せになってほしい。できれば私と幸せになってほしい。
そして、ここでふと気付いた。ゲームのタイトルは『るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 炎上!京都輪廻』――
京都炎上してないじゃん。
ところで。
志々雄ダンス、観てみる?
漫画やら小説やらで「眼鏡キャラ」として描かれている登場人物は主に、
可愛い眼鏡
優しい眼鏡
オタクな眼鏡
クールな眼鏡
ダンディな眼鏡
意地悪・鬼畜系眼鏡
に分けられるそうですね。
そこに、自分の知っている眼鏡キャラを当てはめてみました。
○可愛い眼鏡
えーっと…乱太郎とかですかね。あと、コナンとか。
○優しい眼鏡
スラダンの小暮さんことメガネ君以外にいましょうか。
○オタクな眼鏡
意外と私の読んだ作品には登場していないな…新八とかそうかな…トンボも一応オタクってことになるかな。飛行機マニアってことで。健全なオタクだなぁ。いわゆるアキバ系ってのは…あんまり知らないな…。
○クールな眼鏡
譲くんですか。
○ダンディな眼鏡
海坊主かな。シティーハンターの。
○意地悪・鬼畜系眼鏡
ムスカが一番でしょ。
ところで、ふと思ったんですが、亀仙人は何処に部類されるんでしょうか。
あと、サイヤ人衆は?初期サイヤ人衆は一応眼鏡キャラということにはならないでしょうか。
中嶋陽子。緋色の髪に翠色の瞳、褐色の肌が特徴の平凡な(?)女の子。常世町に引っ越してから、三年――陽子は十二国高校の二年生へと進級し、真面目に学生生活を送っていた。
今日は、そのような陽子の一日を追ってみよう。
早朝。夜が明けぬうちに庭へと出て、竹刀の素振り。煩悩を振り払うのにも、鍛錬にもなる。ちなみに、陽子は剣道部員である。
その後、汗を流す為に風呂に入る。何故か湯船は桶だ。今時の人間にしては珍しい。
それからのんびりと朝食をとり、登校。近所に住み着いているらしい蒼猿がからかってくるが、陽子は平気だ。というか、平静さを必死で装っている。しかしとうとう我慢できず、自慢の刀で追いかけ回す始末。自分もまだまだだな――と、陽子は反省しながら通学路を歩む。
校舎が見えてきた。校門の前で生徒達に挨拶をしているのは、十二国高校の遠甫校長だ。
陽子「おはようございます、遠甫先生」
遠甫「そういうときには氏をつけるな。乙と申す」
陽子「乙先生?」
遠甫は、クリスマスのおじいさんのように立派な髭を撫でながら、満足そうに笑った。
そのとき、背後からぱたぱたと軽快な足音が聞こえた。振り返ると、そこには見覚えのあるクラスメイトの姿があった。
鈴「おはよう、陽子!」
陽子「ああ、おはよう」
鈴とは同郷の誼である。二人は肩を並べて門を潜る。
陽子「そういえば、祥瓊は?」
普段から鈴と一緒にいることの多い同級生の祥瓊の姿が見当たらないことに、陽子は疑問を抱いた。鈴は困ったような顔をして、
鈴「多分、桓魋先輩と一緒だと思うわ」
と、答えた。
桓魋とは、十二国高校の三年生で、陽子にとっては剣道部の先輩にあたる。剣の腕はぶっちゃけ陽子の方が上なのだが、桓魋もそれを認めており、自身は陽子の育成(というよりストレスの発散)に力を注ぐことで陽子の良い練習相手となっている。
陽子「相変わらず仲が良いなぁ、あの二人は」
鈴「お互い一目惚れだったらしいわよ」
陽子「あはは。なかなかやるね」
鈴「まったくよ。授業以外はいっつもイチャイチャラブラブ」
陽子「そう言う鈴の方こそ、虎嘯や夕暉と仲が良いじゃないか」
鈴「ヤダ!あの二人はただの友達よ!!」
鈴はそう言ったが、まんざらでもないようだ。顔が赤い。陽子はそれを見て、くすくすと笑った。
ちなみに、虎嘯は十二国高校の三年生で、レスリング部所属。夕暉は十二国高校の一年生で、優等生。二人は兄弟である。あまり似ていないが。
ちょうど玄関に差し掛かったとき、わざとらしいため息が陽子の耳に届いた。
景麒「…主上。またそのような髪形を」
陽子を主上と呼ぶこの金髪能面顔の男の名は、景麒。十二国高校の教師である。陽子はうんざりとした顔で答えた。
陽子「校則に従っているだけだ。三つ網の何処が悪い」
景麒「悪い、と申しているわけではありません。ただ、そのような髪形ですと折角の御髪が傷んでしまいます。それに、あまりに平凡すぎます。それでは周囲へのしめしがつきません」
陽子「私の勝手だ」
景麒「しかし、主上のお体はもはや主上お一人だけのものではないのですから」
陽子「何だそれ。どういう意味だ」
景麒「主上…もう少しご自身を労わって下さい。そのご様子ですと、今朝も剣の鍛錬をなさいましたね? 疲労が顔に出ていらっしゃる」
陽子「だから…私が何をしようが私の勝手だろう」
景麒「そういうわけにはまいりません。主上の健康管理に気を遣うのも私の役目ですから」
陽子「…お前、一応教師なんだぞ」
陽子は心底厭きれたような顔で言う。すると、景麒は相変わらずの仏頂面で、
景麒「ですが、私は教師である前に貴方様の僕なのです」
と、恥ずかしげもなくさらりと言ってのける。
その発言に、偶然通りかかった生徒達が騒ぎ出す。
蘭玉「きゃあ~v また景麒先生の僕宣言よぉ~!!」
陽子「ら、蘭玉…」
さすがの陽子も対応に困り果て、思わず全速力がその場から逃げ出してしまった。
景麒「しゅ、主上…!!」
陽子の最近の悩みはこれだ。教師である景麒が何故か自分の僕になってしまったのだ。あれは去年――陽子が入学したての一年生だった頃。突然教室に現れた景麒が陽子の足元に跪き、忠誠を誓ったのだ。「命が惜しくはないのか。許す、と仰い」と強い口調で言われ、陽子は訳が分からずとりあえず「許す」と答えた。それが過ちだった。以来、陽子は景麒のストーキングに悩まされることとなる。どれほど逃げ回っても、隠れても、景麒はすぐに陽子を探し当てるのだ。「主上のいる場所ならばすぐに分かります」と。
しかし、陽子の悩みはそれだけではない。
尚隆「陽子~!」
自らの名を呼ぶ男の声に、陽子はっとして顔を上げる。渡り廊下で足を止め、声の聞こえた方に顔を向けると、ちょうど中庭に爽やかな笑みを浮かべた男が立って、陽子に向かって手を振っている。
陽子「尚隆先生…」
小松尚隆。十二国高校の教師。三男坊らしく、「三郎」とも呼ばれているとかいないとか。剣道部の顧問である。
尚隆は、長い髪を無造作にピンク色のリボンで束ねた髪形で、服装も生真面目な陽子から見ればだらしなく着崩してはいるが、それがまたよく似合っている。
尚隆は大股で陽子に歩み寄り、にかっと白い歯を見せて笑った。
陽子「お、おはようございます」
尚隆「ん? どうした、陽子。元気がないぞ。ちゃんと朝ご飯を食ってきたか?」
陽子「は、はい」
尚隆「何か悩み事か? 俺がいつでも相談にのってやるぞ」
陽子「…実は初勅が決まらないので」
陽子の悩み。それは、初勅――即ち、一学期の学級目標が決まらないことだ。陽子は今年、クラスの学級委員となった。学級目標を決めることは、学級委員としての最初の仕事で、学級委員がこれからどういったクラスを作るのか、それを端的に示す為のものだという。
陽子「先生も、以前は学級委員を務めたことがあったとか」
尚隆「ああ。何故か居眠りしている間に決まっていた。まったく、とんでもないクラスメイトだ」
陽子「先生は初勅をどうなさった?」
尚隆「俺は四分一令というやつだが」
陽子「それは?」
尚隆「教室を4平方メートル掃除した者には、そのうちの1平方メートルを自地として与える。――何しろ誰も掃除しようとしなかったからな」
陽子「…意味が分かりません」
尚隆「ああ。俺自身意味も分からず施行した。おかげで、俺のクラスは互いの領地を狙い合う分祐割拠の時代を迎えたな…」
陽子「あの…ますます意味が分からなくなってきたんですが…」
尚隆「まぁ、人それぞれというわけだ。今の自分のクラスによく合った目標を考えることだな」
なるほど、と陽子は俯いた。
陽子「クラスメイト達は、貴色を赤にしろ、と言っている。去年の学級委員の貴色が青だったから、と言うんだが」
すると、突然第三者が会話に参入してきた。
六太「いいんじゃないか? 理にかなってる」
陽子は驚いて振り返った。そこにいたのは、明るい金髪の少年――六太。十二国高校の一年生である。しかし、尚隆とは悪友同士で、タメ口をきいている。親戚、という噂があるが、果たしてそれが真実なのかどうかは、誰も知らない。子供のくせに、妙に威厳があり、陽子は自然と敬意を払う形をとってしまう。しかしだからといって威張っている様子が六太にはなく、陽子は彼に親しみを覚えていた。
陽子「六太くん」
六太「よぉ、陽子。さっき楽俊がお前のこと、探していたぞ」
陽子「楽俊が!?」
陽子の顔が、ぱっと華やぐように明るくなった。
六太「早く教室に行った方が良いんじゃないのか?」
陽子「あ、ああ、そうだな。では、尚隆先生。私はこれで…」
尚隆「放課後の部活、サボるんじゃないぞ~」
尚隆と六太は、軽快に走り去っていく陽子の後ろ姿を見送った。
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…何書いてんだろ、私。