ハイ、今日のお題は『赤い髪について』です。
ふと何気なく本棚の中を見渡し、結構いろんな作品に赤い髪の人が登場していることに気付きました。赤い髪というのはビジュアル的に目立って印象強く、だからこそ重要なポジションに置かれたりしています。
今日は、そういった赤い髪の人について語りたいと思います。
まず、我が家の本棚の最上階で暮らす赤い髪。その名は桜木花道。言うまでもなく、漫画『スラムダンク』の主人公。
抜群のスポーツセンスを持ちながら不良高校生として生きていた赤い髪がトレードマークの花道は、ある出来事(バスケ部部長の妹に惚れた)をキッカケにバスケ部に入部し、物凄い勢いで才能を開花させ、自身もバスケというそれまで全く興味を持たずルールさえも分かっていなかった未知のスポーツにのめり込んでいきます。
まず作者の井上武彦先生の画力に、圧倒されてしまいます。あの方が描く人物はどれも等身大の若者達で、彼らが流す汗がどれも光り輝き、とても紙の中の人間だとは思えません。しかも、絵だけじゃなくて物語自体も、コメディあり、シリアスあり、青春あり――という、まさに人生そのものの姿を漫画に移し変えたような、そういうリアルさがあります。
湘北バスケ部は、弱小チーム。部長である赤木は血も滲むような努力を重ねて優秀な選手へと成長しますが、チームメイトに恵まれず、全国大会に出るという夢を叶えられずにいました。けれど、彼の高校生活最後の年、何の導きか、彼のもとに次々と新たなメンバーが現れます。そのうちの一人が、花道。
花道が入部した動機は不純で、赤木の妹・晴子に一目惚れしたから。けれどもしだいにバスケの魅力に魅了されていくんです。
花道の他にも、天才だけど性格に問題大アリなスーパールーキー・流川や、背は低いけどすばしっこくてマネージャーの彩子さんにぞっこんのリョーちん、中学時代MVPプレイヤーだったものの挫折し不良になってしまったがその後復帰したミッチーなど、赤木のもとには続々とメンバーが集結し、赤木の高校生活最後の年は彼らによって彩りを見せることとなりました。(ちなみに私は流川とミッチーが大好きです。流川はクールだという点、ミッチーは栄光と挫折の両方を味わったという人間臭い点に惚れました。)
しかし『キャプ○ン翼』のようにチームメイト同士が仲良しというわけではないんです。実はメンバー同士が凄く仲悪かったり喧嘩したり。特に桜木と流川は因縁の仲。至上最悪の一年生コンビ。
けれどもお互いの力を実は誰よりも深く理解し高く評価していて、最後の最後で見せてくれたシリーズ初のコンビネーションには読者の誰もが感動した筈。まったく、『スラムダンク』は心憎い演出ばかりですよ。
桜木が翔陽戦で初めてスラムダンクを決めたシーンは、かなりお気に入り。結局点数は入らず退場することになってしまったけれど、その場にいた誰もが花道の思わぬ飛躍に驚嘆し、花道自身も自分の成長ぶりに呆然。その後親友の水戸に「俺、強くなったかも…」と呟くシーンは、普段のように「はっはっは!!ホラ見ろ俺様は天才だ!!」みたいなのとは全く違って、大人への一歩を踏み出したような、そういう深い感銘を読者に与えてくれました。
とにかく『スラムダンク』は名シーンがいっぱいで、台詞一つ一つにも重みがあって、なのに軽い気持ちでも読める――そういう、不思議な作品です。一生のうちで数少ない「輝けるとき」を精一杯に生きる若者達を、決してヒーローとしてではなく、あくまでも自分自身の感情に素直に従っているだけだという単純な夢を持った人間として描き、バスケをプレイすることによって居場所を見出した喜びを満喫する――『スラムダンク』は後世に誇れる名作だと思います。
そういえば、だいぶ前に何かの雑誌で「いろんな漫画の数々の名シーンの中で最も印象に残ったのは?」というアンケートがあって、その堂々たる一位に輝いたのも、実は『スラムダンク』でした。そしてその名シーンというのが、三年生だけど脇役のメガネ君(本名・小暮)が陵南戦でシュートを決めたシーン。あのシーンには「生きる希望を得た」「誰にだって輝けるときが来る」など、様々な感想がありました。近頃アンチ眼鏡な私ですが、小暮さんのことは大好きです。尊敬しています。
この漫画をキッカケにバスケにハマったり、生きる活力を得て人生が変わったりした人は、間違いなくたくさんいる筈です。
お次は緋村剣心。漫画『るろうに剣心』の主人公。
これも名作だと思うなー。テンポのおかしいときが結構あったけど、でも面白かった。発想も良い。江戸時代末期に「人斬り抜刀斎」と恐れられた主人公が、明治という世の中で、日本の世直しというわけではないけれど、その手が届く範囲内での大切な人々を守る為、不殺という誓いに従ったまま逆刃刀を振るう――誰でも気軽に入り込める時代劇漫画で、しかも夢中になれる。日本史を学ぶキッカケにもなる。…私の青春を彩ってくれた作品です。
剣心のビジュアルが凄く良い味を出していると思います。背丈の低い優男で、長い髪は赤、左頬には十字傷。とても優しげな瞳をしていて、腰に差しているのは剣客の得物としてはありえない逆刃刀。剣客だと思って身構えた人達はその姿を見て思わず拍子抜けしてしまう。
旅を続けていたものの、ひょんなことから神谷道場の居候となった剣心は、そこで師範代として道場を守る娘・薫にこき使われる日々を送ります。かつて「人斬り」として恐れられていた彼が、さも召使のような扱いを受ける――そのギャップがまた魅力なんです。
カリスマ性ってヤツでしょうか――剣心を慕って、神谷道場にはいろんな人達が集まります。スリの少年・弥彦、元喧嘩屋・左之助、女医師・恵――普段はこき使われたり、からかわれたりしているけれど、いざというとき剣心は仲間達を守る為に逆刃刀を振るう。それが分かっているからこそ、仲間達も剣心を庇おうとする。そういう絆の深さに、感動してしまいます。剣心の存在はまさに、精神面での大黒柱ですね。
けれど、「抜刀斎」というかつての名が、彼らを苦しめる――やがて暗躍する志々雄一派という裏組織に対抗する為、明治政府は密かに剣心に助けを求め、剣心は仲間と決別し、漸く見出した安住の地を再び旅立つ決意をします。別に明治政府の為にというわけではありません。ただ仲間を守りたい、明治という混乱の世を生きる人を救いたい――動乱の時代を経て漸く安住の地を見出した人々こそ、剣心が真に守りたいと願うものなのでした。
「人斬り」としての過去と「不殺」の誓いとの間で葛藤する剣心。江戸と明治、二つの時代を跨って剣を振るい続ける彼が行き着く場所とは――…!?
義理やら人情やら、とにかく私の好みにクリーンヒットなこの作品。一見勧善懲悪なようで、実は悪にも悪なりの正義がある、というところがまた見所だと思います。
これを読んだのはかなり昔なので内容がうろ覚え――でも一応赤い髪なので、ということで挙げます。小説『破妖の剣』シリーズの闇主。本名は柘榴の妖主・千禍だったかな。ぶっちゃけ妖怪人間みたいなヤツです。いや、ベムとかベロみたく変身は(あんまり)しないんだけど。普段は美青年の姿をしているんだけど。でも人間じゃありません。人間と敵対する種族なのです。でもたまに人間に服従したりするヤツもいるみたいです。それは大抵力の弱いヤツだったりするわけなんだけども。
彼は、物語の主人公・ラスの護り手として活躍します。本当は人間の護り手に落ちぶれるような立場じゃなくて、異種族の中でも特に高貴で最強を誇る存在だったんです。でも、彼はほんの気まぐれにラスの護り手になりました。そう――ほんの気まぐれに。
でも、その気まぐれがいつしか本気になってしまったわけですね。彼は本気でラスを愛しちゃうわけです。
物語そのものは結構シリアスだったりするんですが、ラスと闇主が二人きりになった途端、何だこれイチャイチャしすぎだろってくらいにイチャイチャします。というか、ラスは超ド級の鈍感な女の子という設定なので、恋愛感情というものを理解できずにいるのですが(今時いないよ、そんな純朴な子)、それを知ってか知らずか、闇主は彼女に迫りまくりです。事あるごとに接近します。接近どころかべったりです。周りの人達が思わず悲鳴を上げるほどに。おかげでラスはいつも皆からツッコミを入れられまくりで困惑。闇主はそのような彼女の反応を楽しみながら、さらにエスカレートしていく――と。
もう何なんでしょう、これは。ラブラブしすぎです。いや、本当にシリアスなお話なんですけどね。闇主がラブラブモードのときは、もう何ていうか…私の心を満たしてくれるというか…いつも「ホラそこだ行け闇主――!!」「そこで止まるなもう焦らさないで一気に行っちゃえ闇主――!!」って応援しています。
以来、です。私が美形の従者というポジションに反応するようになったのは。(被害者:ラヴァ、景麒 etc)
そういえば途中までしか読んでいないな、このシリーズ。確か翡翠の妖主ら辺までのお話しか。
後は…なんかもう年齢的にも買いづらいっていうか…。だって読者成長しちゃったんだもん。確か最初の話が発売されたのって、私が生まれた頃じゃなかったかな…。長すぎだよ。
銀河声優伝…間違った、『銀河英雄伝説』という小説に登場するキルヒアイスくんも赤毛ですね。私、このお話は全部ビデオで観たわけですが、アニメ版のキルヒアイスくんは…なんつーか眉毛太ッ!!って。まずそこが衝撃的だった。
タレ眉で、気弱そうな目。いや、実際は強いんだろうけど。その外見にちょっと引いて、あんまり好きにはなれなかった。嫌いでもなかったけどね。あ、でも身近にいたらきっと尊敬しちゃうだろうなぁ――そういう微妙な人。
でもあのポジションは美味しいよね。主人公・ラインハルトの幼馴染でありながら、彼がいつの日から必ず偉業を成し遂げるだろうと見抜き、友の立場から家臣の立場へと自ら移って忠誠を誓う。親友でもあり主従でもある二人。けれど、ラインハルトがどれほど彼にかつての友情を求めても、キルヒアイスはラインハルトに忠義を尽くす。そういう二人の関係が、ちょっぴり切なかったり。
政治的な問題が絡んで、二人の関係に亀裂が生じたときに起こった、あの忌まわしい事件――刺客に命を狙われたラインハルトを、身を挺して庇ったキルヒアイス。もし誤解をもっと早く解いていればこんなことにはならなかったのに、と後悔しても後の祭り。キルヒアイスは瀕死の重傷を負っても尚刺客の手を離さず、ラインハルトへの忠義を貫いたのでした。
あのお話には泣きました。一気にキルヒアイスへの好感度が上がりました。眉毛太いけど。
キルヒアイスの死後、ラインハルトはその死をずっと引き摺ります。『銀河英雄伝説』は物凄く長いお話で、キルヒアイスが死んだのは結構初めの方だったりするんですが、ずっとその影響を物語に与え続けます。実際、ラインハルトの息子にもキルヒアイスと同じジークフリードという名が与えられるわけだし。ラインハルトが死の間際にもキルヒアイスのことを口にするし。
ラインハルトの他の忠実な家臣達も「ああ、キルヒアイスが生きていれば…」と悔やむほどに、キルヒアイスは大きな、とても大きな存在だったのです。次郎長で言うと大政みたいなポジションですかね。ちょっと違いますが。(分かりにくいなこの例え!!)
ラインハルトの姉・アンネローゼとキルヒアイスの微妙な関係も良いですね。キルヒアイスは間違いなくアンネローゼが好きだったでしょうが、果たしてアンネローゼは…?
多分彼女もキルヒアイスを愛していた。だってラインハルトが死の間際、アンネローゼにキルヒアイスの写真入りのロケットペンダントを渡しながら、「姉上にお返しします…」と言っていたし。皇帝の愛妾という立場上決して自分の気持ちを口にはできなかったアンネローゼ。もしラインハルトの親父がアンネローゼを皇帝に売らなければ、三人の運命が引き裂かれることも、そしてカイザー・ラインハルトが誕生することもなく、平穏な人生を送れたのに――と。
銀河声優伝…じゃなかった、『銀河英雄伝説』はかなりの名作だな。大作だな。長いお話だから結構根気がいるけど。宇宙を舞台にした三国志といった感じで、主人公のラインハルトとヤンはどちらも天才でありながら立場も環境も考え方も性格も全く違う。そして、おまけに互いが最大の理解者であり、最大の敵でもある。
――そういえば…後の方でラインハルトの小姓になった、あのエミール野郎(嫌い)…ボイスは石田彰さんなんですよね。どうしよう、嫌いなんて言っちゃったよ。
やばいな。文章長くなっちゃったな。ってことで、ここからはできるだけ短くしたいと思います。お次は、漫画『百鬼夜行抄』に登場する赤い髪の彼。本名は不明。えーっと、一応鬼灯さんってことにしておきましょうか。
一応敵…ということになるのかな。でもあの話は純粋に敵という概念がないからね。どうなんだろう。悟空とベジータみたいな好敵手というわけでもない。あ、ちなみに前述したラインハルトの声はベジータね。金髪のベジータね。
ただ楽しむ為に人を不幸にする妖怪。その筆頭に上げられるのが鬼灯。でもね、ああいうキャラって好きなんです。憎めなくて。だって、子供みたいじゃないですか。権力とか物欲とか、そういうものは一切なくて、ただ楽しめれば良いんだっていうところが。かなり迷惑なヤツですけど。
司ちゃんとの関係が気になりますね。いや、関係って言ってもかなり危ない関係なんですけどね。あ、こんな書き方したら変な誤解されちゃうかな。正確に言うと、司ちゃんは持ち前のボケっぷりで無意識のうちに鬼灯さんの陰謀を阻止してしまい、それに激怒した鬼灯さんは司ちゃんを殺そうとするんだけど、またもやボケっぷりで司ちゃんは鬼灯さんを撃退。おかげでますます鬼灯さんは司ちゃんを苦手とするってものです。司ちゃんが「あ、ゴキブリ…」って鬼灯さんの目をぶっ叩いちゃうところは、さすがだなぁーって思いました。さすが飯島怜の孫娘ーって。
でも一番好きなのは主人公・律とその従姉でる司ちゃんの微妙な関係なんですけどね。思わず「恋愛方面に行きますか」って考えてしまったわけだけど、そうじゃないのよね。あの二人は、二人で一つ。イトコ同士だけど能力的には双子のようなもので。これから先お互いが誰かと結婚しても、不思議な縁で結ばれている律と司は、お互いを守護する――。
――ところで、最近ちっとも鬼灯さんが登場しないので、ちょっぴり寂しいです。
何だよこれ。また文章長くなっちまったよ。じゃあ今度こそ短い文章で。漫画『銀河 流れ星銀』に登場する赤虎。あの…ここで挙げるべきじゃなかったかもしれない。だって彼、犬だもの。
この漫画は犬を主人公にしています。初めのうちは人間の話だったのにね。何故か途中から突然主導権を犬が握っちゃったわけ。
赤虎は甲斐犬。小柄だけど獰猛な性格の犬。でも子供の頃助けてくれたベン(これも犬)に恩を返す為、奥羽の犬の群れに加わって、山を支配しようとしている赤カブトという大熊(あ、こいつも赤毛だ)に対抗します。
犬の青春ドラマですね。犬版三国志でしょうか。どんどん仲間が増えます。どんどんどんどん…日本全国から…北は北海道、南は鹿児島から(さすがに沖縄は無理だったみたい)、海を渡って日本全国の犬達が奥羽に集結します。
うん、凄く面白い漫画だと思うよ。
連載され始めたのは、ぶっちゃけ私が生まれるより昔だったりする。でも子供の頃アニメを観て、今となっては思い出深い作品だ。あのアニメのおかげで、結構言葉を覚えましたよ。
赤虎には、黒虎と中虎という弟がいて、よく三匹でつるんでいるんですが、赤カブトとの最終決戦では、弟達を残して赤虎は赤カブトの爪牙にヤラれて死んじゃいます。でもただでは死なないのが彼の良いところ。赤虎は赤カブトの目に噛み付き、自らの命と引き換えに赤カブトから視力を奪い、仲間達の勝利に貢献します。
あーあ…赤虎死んじゃったよ…好きだったのに…。ちなみに、彼の死に顔は笑顔だったそうですよ。この漫画ではよく犬が笑います。
ちなみに、私の一番好きなキャラは赤目という犬です。伊賀の忍者犬です。赤いんだけど、赤いのはあくまで目の色だからな。毛は白なんだよな。だからここでは挙げません。
赤カブトのことも語らなきゃいけないかなー。
えーっと、こいつは赤毛の熊で、奥羽に住んでいます。悪行三昧で、彼の爪牙によって多くの人や犬が命を落としています。
しかも昔猟師に銃弾で頭を射抜かれて以来、異常体質になって、冬眠する必要がない上に身体がどんどんどんどん成長する。おかげで普通の熊の何十倍も大きな化け熊になってしまったわけです。
以上、説明終わり。ちなみに彼にとどめを刺したのは、主人公・銀(秋田犬。しかも子犬)です。
次はセーウ。漫画『プラネット・ラダー』の登場人物。彼については…以前もこのブログで挙げたから、もう良いかな。
リュナート・マーキュリーという意志を持つ武器の主として選ばれた彼。アスという世界の王子様で、真っ赤な長髪。「死神」の異名を持つ。
生まれてから一度も自分以外の生き物に触れたことがなく、おかげで異常な性格になってしまう。つまり、触れられることが極端に恐ろしく嫌悪してしまう。でも本当は温もりを求めているという、孤高の王子様。
そんな彼を孤独から解き放ってくれたのが、主人公・かぐやです。些細な出来事をキッカケに思わずセーウに触れてしまい、以来セーウは初めて温もりを感じたショックで幼児退行してしまうのですが、それがもう可愛いのなんのって。相変わらず無口で無愛想で無表情なわけだけど。そこに子供特有の我儘さが加わって、タミさん鼻血出ちゃうよって。
人形のようだった彼がしだいに人間っぽくなって、でもまだまだ人形らしさから脱しきれていなくて、けど漫画のラストシーン辺りで自分の子と戯れているところなんて見せられると、もぉー鼻血大放出さ。よかったね、幸福な家庭を築けて。
ああいう旦那さんを持てて、羨ましいぜかぐや。
最後は中嶋陽子。『十二国記』の主人公の一人です。緋色の髪、翠色の瞳、褐色の肌の少女。慶東国国主、景女王。
彼女についても…以前何度もこのブログで挙げたから、もう言うことないと思います。
戦える女の人って、憧れちゃうよね。
本当は、他にも『赤毛のアン』のアンとか、『遥かなる時空の中で3』のヒノエくんとか、『幽遊白書』の蔵馬とかについても語りたいけど、まぁ、アンについては今更って気もするし、ヒノエくんはもう語りすぎたし、蔵馬は…また今度ってことで。
漫画やら小説やらで「眼鏡キャラ」として描かれている登場人物は主に、
可愛い眼鏡
優しい眼鏡
オタクな眼鏡
クールな眼鏡
ダンディな眼鏡
意地悪・鬼畜系眼鏡
に分けられるそうですね。
そこに、自分の知っている眼鏡キャラを当てはめてみました。
○可愛い眼鏡
えーっと…乱太郎とかですかね。あと、コナンとか。
○優しい眼鏡
スラダンの小暮さんことメガネ君以外にいましょうか。
○オタクな眼鏡
意外と私の読んだ作品には登場していないな…新八とかそうかな…トンボも一応オタクってことになるかな。飛行機マニアってことで。健全なオタクだなぁ。いわゆるアキバ系ってのは…あんまり知らないな…。
○クールな眼鏡
譲くんですか。
○ダンディな眼鏡
海坊主かな。シティーハンターの。
○意地悪・鬼畜系眼鏡
ムスカが一番でしょ。
ところで、ふと思ったんですが、亀仙人は何処に部類されるんでしょうか。
あと、サイヤ人衆は?初期サイヤ人衆は一応眼鏡キャラということにはならないでしょうか。
ハイ。今日は幼馴染というポジションについて、いろいろ考えたいと思います。『なんて素敵にジャパネスク』を久々に読んで、再びハマってしまったのでその話題で行きます。
皆さんは、幼馴染と聞いて誰を思い出しますか?あ、勿論実在の幼馴染ではなく、まぁいわゆる漫画やら小説やらに登場する幼馴染キャラのことですけれどね。
私が思い出すのは――吉野君、上杉兄弟、将臣くん、クリリン、ギルバート、白中探検部メンバー、次元くらいかな。今思いつく限りでは。
吉野君は、『なんて素敵にジャパネスク』の登場キャラ。お坊さんですね。つまり頭ツルッツル☆です。でもマジで格好良いんですよ!!超美形なお坊さんなんです。どんな女性でも一目でコロリと落ちちゃうほどの美貌の持ち主(私も落ちた)。それでいて性格は冷静沈着で、冷酷。おまけに謎めいたキャラですね。悲しみのあまりさらなる悲劇を引き起こしちゃったという可哀想な人でもあり、どうしても嫌いになれません。っていうかめちゃくちゃ好きです。
幼い頃の思い出が涙を誘いますよね。四季折々の美しい姿を見せる吉野の自然に囲まれて、初恋の姫君と共に無邪気に遊び回っていた幼き日々――あの日々があったからこそ、これから先どのような悲しみにも耐えていける、生きていける――主人公・瑠璃姫との、愛情も友情も越えた魂の領域での強い絆を感じさせられます。
結局、吉野君が生き延びたのかどうかは、物語の中では描かれていません。彼の生死については謎に包まれているのです。けれども瑠璃姫は信じている。彼が生きていることを。そしてやがて彼が再び自分の前に現れることを。私も信じています。
瑠璃姫が高彬と結婚して、幸福な家庭を築いて、子供を生んで、その子供が孫を生んで、年老いて穏やかな生活を送っていたところへ、ある日突然吉野君が現れ、幼き日々を互いに懐かしみ合う――私はそう思っています。それが一番理想的だなーっと。
幼い頃結婚の約束をしたほど仲睦まじかった瑠璃姫と吉野君ですが、二人は結婚するような関係ではないな、と。結婚しなくても既に心は結ばれていて、どれほど遠く離れた場所にいても心は一つ。たとえ相手が他の人と結婚しても、それを悔やんだり憎んだりするのではなく、自分自身のことのように祝福する――そう、二人はソウルメイトなのです。二人にとっての幸せとは、二人が平穏に生きていること以外の何ものでもないんですから。
そういう関係って良いなーって思います。
上杉兄弟――言うまでもなく某野球漫画に登場する双子の兄弟・達也と和也です。漫画は読んだことないのですが、アニメなら少し観ました。面白いですよねー。独特の雰囲気があって。
そして、双子の片割れ・和也の死――最初から死ぬと分かっていたのに、その話はあまりに切なくて悲しい。夢に向かってひたすら突き進み、その夢の実現を目前にして世を去った和也。しかも死因は確か子供を庇っての交通事故だったと思います。あ、そういや幽白でもそうだったな。ただ、幽助と違って、和也は蘇りはしませんでしたが。(和也には霊界探偵は務まらんだろうな)
そして、亡き和也に代わって甲子園出場という夢に挑戦する決意をしたのが、双子の兄・達也。それまであらゆることに無気力で、いかにもB型的な雰囲気を漂わせていた彼ですが、弟の死をキッカケに生き方を大きく変えます。元々、達也は野球が大好きで、高校に入学したときも野球部に入ろうと思っていたのですが、弟・和也に気を遣い、結局野球部入部を断念。しかし実は、野球部のエースである和也以上の資質を持つ天才野球少年だったのです。
皮肉にも、和也の死が達也の才能を開花させることになったんですよね。そして、達也と南を結びつけることにも。
つまり和也がいた所為で達也と南はお互いの気持ちを隠していたわけで、達也も野球ができなかった――と。んだよ和也は要するに邪魔者だったのかよと言われれば頷かざるを得ませんが、その和也自身の同情に値する人物。だって夢実現を目前に死んじゃったんですよ。なんて可哀想な和也…おまけに南を達也にとられちゃうし…。
幼馴染の南ちゃんは、あらゆるジャンルで完璧を誇る才女として描かれていますが、ああいうタイプ、私は嫌いです。だって、「南、怒っちゃうぞ」とか平気で言うんですよ。こっちが怒るわコルァァァッッ!!完璧だからってふざけんじゃねーぞ。完璧なんてのは普通ありえねえからな。っていうか、完璧な人間がモテると思ったら勘違いだぞ。ちょっと駄目な人間の方がモテるのが世の常なんだ。つまり南。幼馴染という立場上、達也を真に理解し打ち解けられるのはお前だけだから、達也はお前を好きになったわけだが、もし幼馴染でなければ選ばれなかった。そうだ、そうに決まっている。
つまり私は南ちゃんが嫌いなわけです。
一番言いたかったのはそれ。
将臣くんは…まぁ、あれですよ。某ネオロマンスゲームの登場キャラ。もう彼については何度も語ったから省きますけど…やっぱ幼馴染というポジションは美味しいな、と改めて実感させられるキャラだったな。
ちなみに、ゲームに登場する男性キャラの中で、一番主人公に相応しいと思うのは彼です。ハイ。
次はクリリン。
クリリンのことか――!!
フリーザに殺されたときは、衝撃的でした。そして興奮した。悟空がスーパーサイヤ人として目覚めたから。(今思うと、あのときが一番強かったと思うよ、彼は)
悟空の親友であり幼馴染であり兄弟弟子でもあるクリリン。一度聞いたら忘れられない強烈な印象を持つ名前だと思います。娘の名前はマロンだし。きっと栗神様を祀る一族の血を引いているんだよ!!(何だ栗神様って)
ウィキペディアを見て驚いた。なんとクリリンの為だけのページが存在するのね。さすが日本が外国に誇れる永遠の名作。国民的ヒーロー。同じ地球人でもヤムチャや天津飯とは比べ物にならないほどの重要なポジション。鼻がないのに、超美人(でもサイボーグ)な奥さんを娶った。恐らく奥さんの尻に敷かれているだろうが幸福な生活を送っているに違いない。
そんな彼です。
ギルバートってのは、『赤毛のアン』のギルバート。『赤毛のアン』は名作中の名作ですね。大好きです。DVDも持っています。あれは一生に一度は観ないといけないと思えるくらい感動する。
幼馴染で主人公の喧嘩相手という美味しすぎるポジション。子供の頃からお互い憎まれ口を叩いて、けれど本当は好き合っていて、でも恥ずかしくてその想いをなかなか口に出せない――そういうタイプの幼馴染としては先駆者ではないかと思います。
アンもギルバートも負けず嫌いで、おまけに優秀。互いに競い合い、結果念願の奨学金をゲット。でもアンは、子供の頃ギルバートに赤い髪をにんじんのようだとからかわれて以来、しぶとく彼を恨んでいます。でもその恨みこそが愛ゆえのものだったとは、さすがの天才アンも気付いていなかったのでした。
アンはそんなんだったけど、ギルバートがアンのこと好きなのは最初からバレバレだったよね。嫌らしいくらいにアンを物陰からじーっと見ていたし、待ち伏せするし。……あれ?ストーカー?(そんなこと言っちゃいけません / 笑)
でも最終的には和解して、結婚してくれたので嬉しかったです。うん、まるで自分のことのように喜べた。『赤毛のアン』って、本当に不思議な作品なんです。まるで自分がアンの友達みたいな感覚になって、アンが成長する度に嬉しくなるんです。
私はこれからも『赤毛のアン』を愛し続けます。ギルバートのことも好きです。ただ、彼の言動は何処となく『耳を○ませば』の聖司くんを彷彿とさせますが――。(勿論彼のことも嫌いではありませんけどね)
白中探険部のメンバーってのは、『白中探険部』っていうゲームの登場キャラね。全員が幼馴染で、強い絆によって結ばれています。メンバーは、熱血少年・タカヒロ(主人公)、アキバ系オタク(笑)・しんちゃん、看護婦を目指すしっかり者の部長・マリア、ブラジル留学を志したサッカー少年・ジョージ、お調子者・スケやん、そしてある病気を抱えた転校生・ユカ――。
中学時代の夏、彼らはユカの身を蝕む不治の病から彼女を救う為、伝説の「泉」を探します。けれどある失敗が、彼らからひと夏の記憶を奪い、ユカの存在を消し去り、全員が町から追い出されることに。
けれどそれから8年後、奇妙なハガキに導かれて故郷・白浜に再び帰り、再会した彼らは、失われた記憶と最後のメンバーを求め、あらゆる謎を解き明かしていきます。蓬莱伝説、八卦、ヤタカラス、そして「泉」の謎――。
手と手を取り合い、共に試練を歩む様には感動しました。やっぱ仲間って良いなーって。同じ過去、同じ苦しみ、同じ喪失を味わった仲だからこそ、互いを真に理解し、励まし合い、支え合える。そういう関係ってとても素晴らしいと思います。
ストーリーは私好みだったな。前に日記でも書いたけど、八卦絡みで。そういう謎解きって好き。
目指せ100%クリア!!――なんですけど、90%代で止まっています。が、頑張ってクリアしなきゃ…。
知らない人が多いんじゃないかな。次元はルパンの幼馴染なんだってよ。しかも妹がいたとか。その妹を人質にされて、ルパンと敵対したこともあったんだって。でもやっぱ幼馴染だからね。倒すことができなかったわけだ。
ルパンと次元の関係も好きだなぁ。お互いを真に理解して信頼しているって感じで。
バイクに乗ったら、いつも必ず歌を口ずさみます。以前は『オペラ座の怪人』サントラ収録曲(ファントムファンだから)、『砂の果実』(ストーカー演じる渡部さんにハマったから)、『月迷風影』(十二国記にハマったから)。
そして今は、
電光石火の恋
満月の雫は媚薬
霧雨の繭の中で
主従関係って、良いですよね。なんかドキドキしちゃいます。
私が今までときめいた主従関係は、『十二国記』と『銀河英雄伝説』と『ファイアーエムブレム』と『吸血姫美夕』くらいかな。『百鬼夜行抄』の主従関係(律と尾黒・尾白)も可愛いけど、ときめきは…しなかったな…。
『十二国記』には、主従がたっくさん登場しますね。主従小説ですよ。
王と麒麟の主従だけを見ても、いっぱいですよ。雁国の尚隆&六太の悪友みたいな主従関係も良いし、慶国の陽子と景麒みたいな常に緊迫している主従関係も良いし、戴国の驍宗と泰麒の親子みたいな主従関係も良い。麒麟と使令の関係も良いよね。
人語を解する妖魔が家来ってのは素敵だ。
あと、各国の王と臣下の関係もグッド。国ごとに違っているところがまた魅力。雁国みたいに、家来が放浪癖のある主を追いかけ回すという日常も楽しめそうだし、慶国みたいに、未熟者の王を家臣一同が家族のようにして支えるというのも良い。
様々な主従関係を楽しめるというのも、『十二国記』の魅力の一つですよね。
様々な主従関係を楽しめるといえば、『銀河英雄伝説』。こればアニメしか観ていないから、ちょっとうろ覚えなんだけど…。
ラインハルトを主と仰ぐ二人の従者・キルヒアイスとオーベルシュタイン。どちらもラインハルトの片腕的存在だけど、ラインハルトの親友でもあったキルヒアイスと、あくまでも皇帝としてのラインハルトに仕えているオーベルシュタインの違いは大きい。けれど、どちらもラインハルトの為に生涯を捧げたわけで、オーベルシュタインのことは嫌いだったけど、その最期には感動したタミであります。
ラインハルトは皇帝だから、他にも家来はたくさんいます。どの人もラインハルトに忠実で、しかも一人一人しっかりとした個性やドラマがある。あたかも大河ドラマを観ているような錯覚を覚えてしまう。改めて作者の筆力に驚嘆します。
ミッターマイヤーとロイエンタールの関係も好きだな。あれは主従関係じゃなくて、あくまでもお互いが最大の理解者である親友同士といった関係なんだけど、ラインハルトとは揺るぎない主従関係によって結ばれているわけで。
死の間際、ラインハルトが、かつての自分とキルヒアイスのような揺るぎない友情を、自分の息子とミッターマイヤーの息子(本当はロイエンタールの息子)に望んだのも、主従関係である前に親友であるという強い絆を後世の為にも願っていたわけで…。
改めて「主従関係とは何ぞや?」「ただ単に仕えるだけで良いものなのか?」ということを考えさせられますね。様々な主従関係を登場させた『十二国記』以上に、主従という関係に哲学のようなものを盛り込んだ作品だと思います。
『ファイアーエムブレム』は、『紋章の謎』と『聖戦の系譜』をプレイしました。
前者は…かなりうろ覚えですが、これも主従がたくさん登場しますね。
主人公マルスは、アリティアの王子。王子なんですけれど、アカネイアの属国(悪い意味で捉えられちゃうかな。もしくは衛星国…?)なんで、アカネイアの王女(後、王妃)ニーナの従者的身分なんですよね。ニーナをリーダーとして敵と戦うわけです。
アカネイアは聖王国で、たくさんの国を従えています。プレイ当時、「何でマルスは王子なのにニーナを敬うんだ?」と疑問に思っていたのですが、この世界ではそういうことらしいです。国にも位があって、アカネイアがそのトップに立っている。だからこそマルスは王子とはいえニーナに敬意を払う、と。まぁ、未だにちょっと理解しきれていないところもあるんですが、そういうことなんでしょう。
後者も、同様ですね。一番偉いのはグランベルという国。その中に、シアルフィやらユングヴィやらがあるわけで。前編の主人公は、シアルフィ公国の公子シグルドで、グランベルの王様に仕えている形になるわけです。
何かと複雑なお話でしたねー。なんせゲームを買った当時まだ小学生だったんで、難しすぎて分からないこともあった。まぁ、『聖戦の系譜』は最近もプレイしたからちゃんと理解していますが。
でも、王女を守る騎士(王女とは、『紋章の謎』ではニーナのこと、『聖戦の系譜』ではディアドラのこと)といった構図には憧れましたね。うん、凄くドキドキした。『聖戦の系譜』は、別の意味でもドキドキしたけど。凄く焦ったけど。(だってディアドラの夫は…)
ハイ来た。『吸血姫美夕』。
これは漫画を途中までしか読んでいないわけだけど。吸血姫として生きる美夕と、彼女に血を吸われて従者となった神魔(人の形をした妖怪みたいなものだよ)のラヴァ(西洋出身)の物語。
ご主人様が見目麗しい少女吸血鬼で、従者が普段は仮面によって素顔を覆い隠している上黒ずくめであるが実は美青年という主従関係。これに萌えないヤツはいない。
ラヴァが美夕に従うのは、彼女に血を吸われたから。けれど、魔手術(あ、違ったっけ。これは幽白だっけ)によって本来の神魔に戻ったものの、結局ラヴァは再び美夕と共に生きていく道を選ぶ。それは、美夕の悲しみも何もかもを知り尽くしてしまっているから――。
……なんか欲しいな。こういう従者。強いし。色男だし。あー餓えてるなー私。