○ハミル
準主人公。テュロスで母と共に暮らしていたが、実はペルシア海将メムノンの息子。剣の達人で、幼馴染のサラに恋心を抱く。
好きです。
ええ、めちゃくちゃ好きですとも。このハミル少年のことが。だって、色男やし、強いし、超健気やし、一途だし、意外とおっちょこちょいで笑えるし。
ただ、サラとハミルの恋模様はもどかしいんです。顔を合わせればいっつも口論ばっかりという少女漫画でよく見られるような関係なのですが、人前ではひどく大人びて気丈に振舞っているサラとハミルが、二人きりになると途端に子供に戻っちゃって、喧嘩ばっかりしてしまう。そういう初心なところが可愛いんです。
おまけにこのハミル。本当に本当に、切ないくらいにサラ命。たとえサラが他の男の子を生んでも、ハミルはサラへの想いを貫き通し、幼い頃サラと交わした約束を心の支えに生きています。どれほど美しい女性から誘惑されても拒み、サラと二人きりになってもひたすら我慢――葛藤だらけの人生です。読んでいるだけで何だか泣けてきます。
母と自分を見捨てた父親に対する反抗的態度は、何だか妙に人間くさくて好きです。あと、理性と本能の間に板挟みになってもがき苦しむ様も(でも結局はサラへの愛で本能を抑え込むんですよねぇ…)。幼かった彼が、やがては大人の青年へと成長し、自らの意志で戦い生きていく――それでも彼の目指す先には、いつだって愛しいサラいの姿が……。
サラを守る為に何度も自分の命を危険に晒し続けてきたハミル少年(最終巻では既に少年ではなくなっているのだが)ですが、最後の最後で漸く報われます。ハミル的ハッピーエンドですか。しかし結局、ハミルはサラの為だけに生きていたのですね――まさしく彼らしい結末でした。
準主人公。テュロスで母と共に暮らしていたが、実はペルシア海将メムノンの息子。剣の達人で、幼馴染のサラに恋心を抱く。
好きです。
ええ、めちゃくちゃ好きですとも。このハミル少年のことが。だって、色男やし、強いし、超健気やし、一途だし、意外とおっちょこちょいで笑えるし。
ただ、サラとハミルの恋模様はもどかしいんです。顔を合わせればいっつも口論ばっかりという少女漫画でよく見られるような関係なのですが、人前ではひどく大人びて気丈に振舞っているサラとハミルが、二人きりになると途端に子供に戻っちゃって、喧嘩ばっかりしてしまう。そういう初心なところが可愛いんです。
おまけにこのハミル。本当に本当に、切ないくらいにサラ命。たとえサラが他の男の子を生んでも、ハミルはサラへの想いを貫き通し、幼い頃サラと交わした約束を心の支えに生きています。どれほど美しい女性から誘惑されても拒み、サラと二人きりになってもひたすら我慢――葛藤だらけの人生です。読んでいるだけで何だか泣けてきます。
母と自分を見捨てた父親に対する反抗的態度は、何だか妙に人間くさくて好きです。あと、理性と本能の間に板挟みになってもがき苦しむ様も(でも結局はサラへの愛で本能を抑え込むんですよねぇ…)。幼かった彼が、やがては大人の青年へと成長し、自らの意志で戦い生きていく――それでも彼の目指す先には、いつだって愛しいサラいの姿が……。
サラを守る為に何度も自分の命を危険に晒し続けてきたハミル少年(最終巻では既に少年ではなくなっているのだが)ですが、最後の最後で漸く報われます。ハミル的ハッピーエンドですか。しかし結局、ハミルはサラの為だけに生きていたのですね――まさしく彼らしい結末でした。
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