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2024/11/22 21:42 |
供麒
供麒
恭国の麒麟で宰輔。普段は銅色の金髪、がっしりとした体格で、お人好しそうな顔の男の姿をしている。優美というよりは朴訥という印象が強い。珠晶を王として選定。

ある意味、泰麒の次に不憫かもしれない

というオッサン麒麟。
彼が登場する話(『風の万里 黎明の空』と『図南の翼』のみ)では、悉く殴られています。
あれ…?麒麟って、物凄く尊い生き物じゃなかったっけ…?麒麟の上に立つのは、天帝とその麒麟が仕える王の二者のみ。普段は人民から敬い崇められていても、主人である王にとっては従者でしかない。恭国の主従の場合、供麒は王の補佐というよりもむしろ王のストレスの捌け口になってしまっている。

雁国の主従である尚隆と六太は、同郷(蓬莱)で性格が似ている分、王宮からの大脱走劇を繰り広げるという日常において、むしろ共犯という印象が強いです。
慶国の主従である陽子と景麒は、初対面がお互い最悪だっただけになんか常に空気が緊迫しており、お互いになじり合います。(精神が保たねえ…!)
範国の主従である藍滌と梨雪は、本当に深く愛し合っている敬い合っているんだなーって感じです。

そうした他国の主従関係に比べ、恭国の主従関係は異彩を放っています。――いや、皆異彩を放っているような気がしないでもないが。

珠晶はただ単にストレスが溜まったから折檻しているというわけではなくて(折檻…生々しい単語だ…)、ちゃんと理屈があるんですよね。一度目の折檻は「あんたがもっと早くあたしを迎えに来とけば、こんなに人が死ぬことはなかったのよ!?」で、二度目の折檻は「あんたねぇ、何であんな我儘公主に同情ばっかすんのよ。麒麟なら麒麟らしく自国の民を憐れみなさいよ!!」。うん、ちゃんと理に適っている。(あれ?そういや作中で供麒が殴られたのって、二回だけだ…まぁ、登場回数が少ないしな)

そう考えると、なんか慶国の主従の方がもっと緊張感溢れる感じがします。精神的にお互い傷つけ合うという感じで。(でも一応解決はされたのかな?)
景麒はタチ悪いですよね。言うべきことを言わず、ため息ばっかり。皮肉の塊みたいな麒麟ですよ。麒麟とは思えない。泰麒の爪の垢を煎じて飲ませてあげたいです。あ、更夜が持ってるかな。泰麒のエキス入りの水を。(アニメ『風の海 迷宮の岸』より)
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2006/10/02 22:20 | Comments(0) | TrackBack() | 十二国記
珠晶

珠晶
恭州国国主、供王。姓名は蔡晶。元は豪商の娘だったが、若干12歳で昇山し、登極した。治世九百年に及ぶ。

先新や尚隆から見ればまだまだなんだろうが、九百年ってのも大したもんだよ。どうも『十二国記』を読んでいたら、時間的感覚が多少鈍ってしまう。
珠晶のキャラはかなり好きです。陽子、楽俊という正統派な主人公が続く中(尚隆もある意味王道なキャラだし)、それまでの『十二国記』が持っていたものとは別種の雰囲気を纏うのが、この珠晶。
12歳(蓬莱で言うと小学六年生だよ!?)の若さで蓬山行きを決意し、戸惑う大人達を自らの運気に巻き込みながら(その強運こそ王たる証♪)、遂に王としての選定を受けます。ところが、漸く探し当てた供麒を目の前にしたとき、珠晶の脳裏を過ぎったのは、長く険しい黄海での旅路――珠晶は思わず供麒を殴ります。そうして供麒の受難の日々が始まった…。
麒麟だからといってエコヒイキしない。相手が誰であろうと(珠晶の場合たとえ天帝であろうと)、対等に扱う。それが珠晶の考え方。12歳という子供でありながら既にそういう考えを定着させているところがまた、珠晶の凄いところ。見事に大人顔負けですよ。

そんな気丈な珠晶が、旅の最中頼りにしたのが、頑丘と利広。この二人もまた珠晶の運気に巻き込まれたわけですが、この二人の前では、普段は大人ぶっている筈の珠晶は子供らしさを垣間見せます。それはやはり、その二人が珠晶にとって大切な仲間達だからなのでしょうね…。

珠晶が活躍する『図南の翼』には、なんと犬狼真君が登場します。それこそまさしく、雁国が妖魔を恐れない平和な国になるのを黄海で待つと誓った、更夜の姿なのでした――。更夜の最新情報、更新です。


2006/10/02 22:17 | Comments(0) | TrackBack() | 十二国記
蘇蘭玉
蘇蘭玉
慶国の民。固継の里家に弟・桂桂と共に住んでいたが、昇紘による里家の襲撃の際命を落とす。

ああ、蘭玉……。
陽子にとっては、初めての同性の友達でした。陽子とは対照的に、素直で明るく、前向きな性格。弟の桂桂を心から可愛がっていて、陽子にも親しみを覚えています。
ですが……故人になってしまいました。陽子はそれで、蘭玉の代わりに桂桂の保護者となり、彼の成長を見守ることになったのです。

もし蘭玉が生きていれば、陽子の良き相談者になっていただろうなぁ。陽子自身も、蘭玉亡き後もずっと好意を寄せていて、梨雪こと氾麟が蠱蛻衫(範国の宝重で、薄い紗の衣。着ると、見る者が好ましいように見える)を纏ったとき、その姿が陽子には蘭玉に見えたという……。
 
 
話は変わりますが、アニメで蘭玉の声を担当していた声優さんは、『遥かなる時空の中で』シリーズの主人公――。

2006/10/02 22:12 | Comments(0) | TrackBack() | 十二国記
夕暉
夕暉
慶国の民。年の頃、14、5。虎嘯の弟。漆黒の髪。現在は瑛州の少学生。

可愛い坊ちゃんなんですよコレが!!

十二国世界は、あらゆる生命が木の実として生じるものだから、たとえ親兄弟であっても血の繋がりがないのが常識。
夕暉もまた例外ではなく、兄・虎嘯とは全く血が繋がっていません――が、同じ環境の中で育ったにしては、あまりに似ていない兄弟です。
虎嘯は大柄で力持ちですが、頭は……正直言って、ちょっとバカ。しかしその弟・夕暉は冷静沈着で、博識。惚けていない楽俊って感じでした。(どちらかと言えば楽俊の方が賢いんだろうけどさ)
しかもですね、

一人称が「僕」ですよ!!

これ、かなり高得点です。うへへ。

かつて和州の乱に参加した際は、参謀役っぽい感じだった夕暉。現在は、陽子の計らいで、念願叶って少学に通っています。
いつか官吏になって金波宮に戻ってほしいなぁ。

ちょっと鈴と良い感じなのが気に食わねえ……!!

2006/10/02 22:11 | Comments(0) | TrackBack() | 十二国記
桓魋
桓魋
慶国の禁軍左軍将軍。姓名は青辛。かつては麦州師将軍で、和州の乱に参加。年の頃は25、6。熊の半獣。

出た出た出たァ~~~!!

熊侍です。ワイルド系で萌え~な半獣です。
いろいろなサイトを巡ってみたら、「桓魋=プーさん」という定義が確立しているようで。じゃあ楽俊は、とっとこハ○太郎か!!――ってね。
『東の海神 西の滄海』のDVDを観る度に、自分の中で何かが壊れていく気がするのは何故でしょう。何やら熊の胸倉に顔を埋めたい衝動に駆られるのですけれども。(しかしそんなことをしたら熊パンチが炸裂します)

認めたくはないけれど、桓魋は祥瓊とちょっぴり良い雰囲気。認めたくはないけれど。ならばせめて「兄貴」と呼ばせてほしい。とにかくオ近付きになりたい――そんな魅力的なキャラです。

私がこの生涯のうちで買った、最初で最後(と思われる)ドラマCDに、同じ半獣である楽俊と桓魋の会話があって、それを聞いたらますます桓魋ラブになってしまいました。(ラストで桓魋が「主上――!!」と走り去っていく様は笑えました)

あ。あと、『風の万里 黎明の空』で、陽子から剣の稽古を申し込まれると誤解した桓魋がたじろぐシーンにも笑いましたよ。哀れ桓魋、陽子のストレス発散に付き合わされていたのねぇ……。

2006/10/02 22:10 | Comments(0) | TrackBack() | 十二国記

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