蓉可
蓬山に住まう女仙の一人。かつては泰麒の世話役だった。
結構マイナーなキャラかもしれない蓉可。何故かとてもとても好きなのです。
「女仙」と聞くと、何やら神聖なイメージ(碧霞玄君・玉葉のような感じ)なのですが、蓉可はまだまだ垢抜けておらず、『風の海 迷宮の岸』の時点では(というか、この話にしか登場しないが)女仙としてはまだまだ新参者といった感じで、何となく親しみを覚えてしまいます。
その蓉可が昇仙した理由だって、「俗世に馴染めなかった」という、誰もが必ず一度は悩むであろう単純な動機なだけに、他人事じゃないような気がしてしまうんですよね。
蓉可は、泰麒の世話役を任されることになったものの、その泰麒は蝕に巻き込まれて行方知れずに。
蓉可は、傷心の汕子を労わり、自身も泰麒の生存を諦めながらも、ずっと泰麒の為の宮を整えていた――。
健気じゃありませんか!
あー。私もなりたいなー。女仙に。
泰麒の使令。その正体は、殆ど伝説化されていた最高の妖魔・饕餮。普段は赤い犬の姿をしている。
傲濫……!
班渠と同じくらいに、私の大好きな妖魔です。
神獣である麒麟でさえ折伏は不可能だと言われてきた饕餮を、偶然発見してしまった泰麒は、驍宗を守りたい一心で折伏を実行し、(それが生まれて初めての折伏で、自分が麒麟だという自覚を未だ持っていなかったにもかかわらず)見事使令として下すことに成功しました。
この傲濫、無尽蔵の妖力を秘めているからこそ、その姿形は千差万別。普段は赤い犬のような姿をしているけれど、初登場時で泰麒と睨み合っているときは鎌のような腕を持っていたし、泰麒が使令として下した直後は泰麒の望む通りに子犬の姿をしていた。つまり、どのような姿にも変身できるということ。
良いじゃないの。好きな姿に変身できる上、めちゃくちゃ強くて、言葉も喋る。ゼヒゼヒ使令として欲しい妖魔じゃないの。(しかし泰麒でなければ下せない…)
それにしても、泰麒が物凄い麒麟で良かったね、驍宗さん。普通の麒麟だったら、間違いなく全滅していましたよ。
驍宗危機一髪だね☆
そういえば、饕餮って龍生九子の一つだよね。饕餮の巣穴を発見したとき、驍宗と李斎が、ここは龍穴じゃないか云々――とか言っていたけれど、それは正解だよ。饕餮は龍の子だから。
白汕子
泰麒の女怪。女の上半身に魚の首、豹の下半身に蜥蜴の尾という姿をしている。
女怪とは、麒麟の乳母としての役割を果たす人妖のこと。麒麟が成獣になると、使令としてその身を守護する。非常に情が厚く、母のいない麒麟にとって、まさに母の代行を務める存在である。
女怪は、よりたくさんの獣の入り混じった姿であればあるほど、優秀だとされるという。なので汕子は良い女怪だとされていたが、その彼女が守り育てるべき泰麒は、非常に誕生が稀だという黒麒。改めて、泰麒は本当に特別な麒麟なんだなぁ――って思わされます。
泰麒に対して健気で、盲目的なほどの愛情を注ぐ汕子。その献身ぶりと、とても人や獣が交じり合った奇妙な外見が私のツボでした。
『十二国記』の外伝である『魔性の子』では、泰麒を愛しく思うあまりに道理を見失い、残虐な行為を行なってしまった汕子ですが、所詮彼女にとって泰麒以外のものはどうでも良い――という一途なところが、切なくて惹かれます。
『風の海 迷宮の岸』での汕子誕生のシーンは、とても印象強かったです。生まれて第一声が「泰麒」で、涙を零しながら、泰麒の入った金色の卵果を愛撫する様は、子の誕生を希う母のようで、何だかじーんとしました。
泰麒
戴国の麒麟で宰輔。字は蒿里、蓬莱(日本)での姓名は高里要。胎果の生まれ。黒麒で、鋼色の髪の幼い少年の姿をしていた。蓬莱で生まれたが10歳のときに連れ戻され、驍宗を王として選定。反乱に巻き込まれ、角を失い、記憶も失って行方知れずとなる。
悲劇の麒麟です。陽子と並んで『十二国記』シリーズの主人公としての双壁と称されるほどの人物。多分シリーズ中で最も数奇な運命に翻弄されているのではないかと。
黒麒麟という非常に稀な存在である上、人の子として蓬莱で生まれ育ち、最強無比の妖魔・饕餮の折伏に成功し、さらに武勇知略ともに他国に名高いという驍宗を王として見出したという、まさに波瀾万丈な彼。
原作では、現在反乱に巻き込まれて角が欠けた(角は麒麟の力の源だから、これが欠けたら普通の人間になっちゃうのだよ)という無残な状態で無事救出され、青年へと成長してしまった彼ですが、私的には幼少期のときの方が好きだったなぁ――と。だって可愛かったから。
本当に可愛いんですよ。人懐っこくて。あのダメダメ麒麟の無愛想な景麒にさえ懐いたほど。目の前を歩いていたら、きっと衝動的に誘拐してしまうでしょうねぇ、私は。(でもそんなことをしたらきっと傲濫に殺されてしまう☆)
麒麟の中で最も麒麟らしく、心優しくて争いを厭わない泰麒。戦うことはできないけれど、きっと何処かで自分が来るのを待っている唯一無二の主を助ける為に敵に立ち向かっていくという、陽子とは違う強さを持っています。
これから彼がどのような物語を紡いでいくのか、とても楽しみです。
小野先生、早く新作を書いてぇ~……。(T◇T)
鼠の半獣。姓名は張清。巧国で陽子を拾い雁国へと連れて行った縁で、雁国の大学に入学する。
その可愛らしさは群を抜いてトップ
――だと思う。
確か年齢は22歳くらいだったと思います。れっきとした大学生なのですが、一人称は「オイラ」だし、フカフカしてるし。目の前を歩いていたら思わず抱きつきたくなるような癒しキャラです。
しかも秀才。かなり博識です。おまけに、一般庶民であるにもかかわらず、王や麒麟などといった著名人に顔見知りが多数。なんか凄い平民です。
さらに、困っている人を見つけたら
凄いな、この鼠さんは。